夢の話 その1

 午前2時30分起床。久々に総天然色の夢を見て、目が覚めてしまった。
 夢の話である。
 ワシャは軽ワゴンの後部シートに座っていた。運転するのは、職場の先輩だ。よく知っている人なのだが、顔が見えないので誰なんだかわからない。ワシャの心が知っている人だと言っているので知っている人なんだろう。
 さて、車は赤茶けた山あいを走っている。西オーストラリアにあるバングルバングルをご存知ですか。
http://allabout.co.jp/travel/travelaustralia/closeup/CU20080501A/index8.htm
こんなところなんですが、黒い地衣類とオレンジ色のケイ土の層が織り成す横縞が美しい奇岩群である。こんな赤茶けた山々が延々と続いていると思ってください。その山のひだごとに、遠目には白っぽい建造物と、黒っぽい窓枠のようなものも確認できる。そんな風景が見渡す限りの山に展開している。ドライバー氏は「墓だよ」と解説してくれた。
 突然、夢は近景になる。軽ワゴンは未舗装の樋状になった悪路を下っている。イメージとしては、古城の、丸みをもつ土塁に囲まれた空堀を30度くらいの傾斜で落ちて行く、そんな感じかなぁ……。わかんないでしょ。長篠城の主郭北側にある内堀のイメージなんですが、ますますわかり難いですね。
 まぁワシャの適当な夢なので仕方がない。そんな適当なところを、先輩らしいドライバーとともに軽ワゴンで落っこちているわけだ。
 突然、周りの状況が一転する。赤茶色から濃いグレーに変わった。車は走りつづけているが傾斜はなくなった。車窓を猛スピードで後方に去っていくグレーの壁に眼を凝らすと、それはごつごつとした岩肌だった。ワシャらは手掘りのトンネルに入りこんでいるようである。それもね、かなり狭い。軽ワゴン車が一台ぎりぎりで通過するのが精一杯だ。こんな狭い穴倉の中で地震に遭いたくないなぁ。そんなことを思っていたら、目が覚めてしまった。

 さて、ワシャは8冊の夢解きの本を持っている。
不二龍彦『詳細夢解き事典』(Gakken)
浅野八郎『浅野八郎の夢判断』(日東書院)
滝沢清人夢分析』(二期出版)
ラッセル・グランド『夢の事典』(飛鳥新社
新宮一成夢分析』(岩波新書
マドモアゼル・ミータン『夢占い』(西東社
梶原まさゆめ『夢占い』(主婦の友社
外林大作『夢判断』(光文社)
 これらの本にはワシャの夢はなんと書いてあるだろうか。「墓」「祠」「トンネル」「落ちる」など、けしていい判断がでるとは思えませんな。夢の分析についてはまた後ほど。