週末の読書のために その2

(上から続く)
 これらは週末に読む本として買ったのだが、家に帰るとどうしても読みたくなってしまう。悲しい性だった。
 まず「WiLL」だ。買う時には気がつかなかったが、表紙に「日垣隆」とあるではあ〜りませんか。ラッキー!2008年2月号以来の登場だ。「WiLL」誌上で再び日垣さんの文章が読めるとは(泣)……これは明日まで待っているわけにはいかない。即読む。例の足利事件について20ページにわたって書いている。読み応えがありましたぞ。う〜む、日垣さんは13年も前からDNA鑑定の危うさについて警鐘を鳴らしていたんですな。それから、勝谷誠彦さんの「築地をどり」を読む。 いつもどおり朝日新聞に手厳しい。それでいいのだ。谷沢永一さんが「世襲禁止で日本は弱体化する」という論を展開している。相変わらず切れ味のいい文章だが、世襲に疑問を抱くワシャとしては首肯しがたいところが何ヶ所か散見された。
 次に手に取ったのは『お金を稼ぐ読書術』である。著者の午堂さんの読書に対するスタンスは明快だ。「もっと稼げる人材になるため」これだけである。全編を通じて「金を稼ぐための読書論」が展開されている。およよ、この中にも日垣さんの名前が出てきますぞ。99ページに『情報の「目利き」になる!』(ちくま書房)からの引用がある。109ページには「僕がすべての著作を追いかけている著者の一部」という表があって、その2段目に「日垣隆 視点の多様性を身につけるため」とある。午堂さん、かなり日垣さんを読みこんでいるようだ。ふーんだ。ワシャだって日垣さんの著作はすべて持っているもんね。『偽善系』なら7冊も持っちょるわい(なんのこっちゃ)。
 午後11時30分、明日の分だということは充分に承知しているのだが、どうしても読みたくなって『のぶカンタービレ』に手を伸ばしてしまった。「エコノミスト」は風呂で見てしまったので、結局、週末に残しておけたのは『カレンダーから世界を見る』だけになってしもうた。また、本屋に行かなければならない。やれやれ。