麻生の愚策よりも…… その2

(上から続く)
 最新の「週刊新潮」で、櫻井よしこさんが、「CO2を削減出来る策が実はあるのだ。」と前置きしてこんな提案をしている。
《日本が主導的役割を担ってきた災害管理プロジェクト「センチネル・アジア」計画をより強力に推進することだ。》
「センチネル・アジア」についてはこちらをご覧くだされ。
http://www.jaxa.jp/article/special/sentinel_asia/index_j.html
 要するに災害防止、とくに森林災害の防止事業に取り組むことによりCO2の排出抑制をしていこうという計画である。この計画に日本が資金援助をしているのだが、その金額たるやたったの10億円でしかないのだ。あ〜た、2020年までにCO2を15%削減すると高らかに宣言し、62兆円もの投資をドブに捨てようという国が、たった10億円の支援でっせ。桁が大きすぎて、違いすぎて、庶民のワシャには見当もつかないが、あなたの財布に62万円の札束があって、その中から10円を支援するということだわさ。言っていることがでかい割りに、けち臭いことをしていると思いませんか。
 ワシャは基本的にCO2悪ダマ説には与しない。だからCO2削減に関してかなり懐疑的だ。しかし、平成の不平等条約である京都議定書が一人歩きしている現状では、櫻井さんの提案のようなことも考えていかなければいけないだろう。とりわけ、森林災害の防止は自然環境を守り、ひいては種の多様性を保つことにもつながる。こういった有効なことに金は使うべきであって、祭礼で餅を投げているような金の使い方はまったく意味がない。
 後世、「平成のばら撒き行政」と大笑いされ、もっとも愚かな宰相を戴いた悲劇の時代と同情されるんだろうね。