http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091207-00000157-jij-int
コペンハーゲンで「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議」が始まった。今回の会議は、全世界のCO2排出量の40%を占めるアメリカと中国をどうやって巻き込んでいけるかが、焦点となる。
ワシャは、基本的に地球温暖化に与するものではない。2003年以降、地球の平均気温は下がりつつあるという報告もあって、ヒステリックな欧米の環境保護運動には胡散臭いものを感じているからである。むしろ温暖化より、資源の枯渇、とくに石油の枯渇を心配している。石油の代替エネルギーをどうするのかを真剣に考えたほうがいいと思っている。
今回の「COP15」でアメリカ、中国が具体的な数値目標を出してこなければ、日本だけに厳しい削減を求める「京都議定書」など破棄してしまえ。
例えば、鳩山首相が大風呂敷をぶち上げたCO2の25%削減だが、世界の4%のCO2を排出している日本が、乾いた雑巾を引き千切れるくらいまでしぼりこんで削減をしても全CO2の1%しか減少しない。日本が国民に大きな犠牲と負担を強いてたったそれだけだ。その間に中国は「GDP比20%削減」というわけのわからない論法で経済成長優先施策を推進すれば、2020年の排出量は100億トンになって、現在よりも66%もCO2が増えてしまう。中国はこのどこを捉えてCO2削減と主張しているのか。「GDP比20%削減」というまやかしを使って、日本国民が血のにじむような思いで削減した量の13倍ものCO2を吐き出し続けるですよ。こんなバカな話がありますかってんだ。
「COP15」でアメリカ、中国が明確な削減案を出さなければ、日本は「京都議定書」を破棄して独自路線を進めばいいと思う。日本版環境モンロー主義である。CO2削減などという空論に惑わされず、とにかく石油からの脱却を図る。石炭火力(これも200年ほどで枯渇するが)、マイクロ発電を含めた水力、太陽光、そして国土の65%を占める森林を活用した木質バイオ燃料を駆使してエネルギーの確保を図る。脱石油エネルギーシステムを国策として作り上げるのだ。2050年までに、石油など一滴も必要としない社会を構築しておけば、アメリカも中国も辞を低くして擦り寄ってくるわい。
今はなにしろ国家間のパワーゲームに引きずり込まれないことだわさ。アメリカも中国も欧州も自国の利益しか念頭にない。日本一国がお人よしにならないように、交渉担当者にはがんばってもらいたいが、秀才官僚たちは頼りないからなぁ……。