嘘つき健ちゃん その1

 千葉県知事の森田健作氏が嘘つきだというのはすっかり有名になってしまった。「剣道二段」と言っていたのも、剣道の師範から「二段の実力がある」と言われただけなんだとさ。嘘つき健ちゃんは2005年に『[元気の泉]格言サプリ』(教育出版)というわけの分からない本を出している。その中に「剣道・初恋・生徒会」と題された自叙伝的な章があって、高校の部活動についてこんな記述がしっかりとある。
《クラブ活動はもちろん剣道部の所属、二段の腕前になった。》
 う〜む、しっかり言いきっている。確信犯だな。結局、大ヒットドラマの「おれは男だ!」で剣道部の主将役を演じたことが彼の人気を押し上げる切っ掛けになったのだから、嘘でも「剣道二段」で自らを飾る必要があったわけだ。
 この本の中でも随所に「剣道」の話が出てくる。「剣道を小学校4年生で始めた」とか「剣道が強くなりたかったので毎朝練習を欠かさなかった」とか「剣道をやっていたおかげでバイト料を上げてもらった」とか「毎日、剣道の稽古に励み、礼節も覚えた」とかね。これだけ前面に「剣道」を打ち出しておきながら「二段」は自称でしたって、そりゃぁ完全な経歴詐称だって。
(下に続く)