何も出てこない日

 う〜む、午前4時から書斎(物置ともいう)のパソコンの前に座っているのだが、指が全く動かない。雑誌や資料や新聞を手当たり次第に広げてはネタを探すのだがワシャのアホな脳味噌が反応しないのじゃ。「週刊ダイヤモンド」の6月20日号には、阿呆首相が鳴り物入りで実施している自動車への補助金、減税について特集が組まれている。これなんか仕事にも役に立ちそうなので、食指は動くのだが、ちょこっとお疲れ気味の頭が考えをまとめることを嫌がる。
 それじゃぁ「プレジデント フィフティ・プラス」7月15日号別冊に、作家の逢坂剛さんの読書術が開陳されている。これに絡もうかと内容を読み出すのだが、やっぱり引っ掛かりが悪い。悩みを抱えていると、それが気になってしまって駄目なんでしょうかね。
 いつもは読んでいると「何を言っていやぁがる!」と突っ掛かるところの多い朝日新聞の投書欄「声」も、今日はどのサヨクの発言を目にしても「はぁ……さいざんすか」てなもんだ。
 環境関連や歴史関連の資料も机の上にとっ散らかっているけれど、今、数えたら35冊広げてある。3日前に、突然、土方歳三が訪ねてきたので、新選組のことを調べようと思い立ったのだ。だけど、いつの間にか土方歳三は立ち去ってしまって、引っ張り出した資料だけが何やかや並べたまんまで放置されている。
 こんなどうでもいいことを書いているだけで、頭がくらくらしてきましたぞ。熱でもあるんかいな。新インフルエンザではないと思うが……耳から脳味噌が出てくるといけないので、もうそろそろ頭を使うのは止めたほうが良さそうだ。今日一日、雲でもながめてぼーっとしていたいが、そうも言っとれん。そろそろ出勤の準備をするとしよう。やれやれ。
 さしずめ、浅田次郎なら「命の腐るほどの溜息をついた」とでも書くところだろう。