温暖化は止まっている

 今朝のNHKニュースで、「このまま手を拱いていると気候の大変動で、日本は17兆円もの損失を被ることになる。だから今、CO2削減のための努力をしなければならない」とどこぞの御用学者が深刻そうな顔で言っていた。
 これでは一般市民が「地球温暖化は大災厄」と思いこんでも仕方がない。でもね、それはほぼ嘘です。

 ワシャは、300冊以上の環境関連の本を読んでみて解ったことがある。アル・ゴアに代表される温暖化論者は一様に「IPCC(気候変動に関する政府間委員会)」の予測データを金科玉条として温暖化論を組み立てている。ここにしか地球温暖化の根拠はない。IPCCの示した「2100年に4度〜6度の上昇の可能性」というものが全てなのだ。そして、その予測が、実は1975〜2000年というごく短いスパンでの気温上昇を捉えた予測でしかなく、それが悠久の時を刻んできた地球環境の中でいかに短いものであるかは解るでしょ。その期間の気温上昇だけを見て、その線を延長していった結果が「4度〜6度」の温暖化というこで、これがそもそも間違っているのだからどうしようもない。
 2000〜2008年まで地球の気温は上昇していないのだ。ICPPが描く極端に右肩の上がったグラフはすでに現実から乖離してしまった。気温の線は上昇せず下がりはじめている。いいですか、ここが大事です。気温は下がっているのです。
 このことについてIPCCは明確な説明をしていない。何故、説明しないか。説明を始めると「4度〜6度の上昇」という結論が変わってしまうからである。すでに賢明な学者はそのことに気づき始めた。
 地球物理学者の赤祖父俊一博士は『現代化学』2009年5月号に「自然変動の解明なしに気候予測は不可能」と題する論文を出している。これによれば、1975〜2000年までの急激な気温上昇も、2000年以降の気温の停滞、下降もすべて自然変動であるとしている。博士は何枚ものグラフをつかってこのことを丁寧に説明している。そしてこう結ぶ。
IPCCのコンピューターモデルは、21世紀の最初でさえ実際には大きく外れているので、2100年における推定はきわめて疑問である。》
《どの科学分野でも、多くの科学者の意見が一致するとき、その学問の進歩が遅れる。》
《まだ多くの基本的問題さえ解決していない、そんな学問の初歩的報告を政治政策に持ち込んだのは大変な誤まりであったと思う。》

 自分を利するため、あるいは身内を利するために、巨大な虚言を吐いてノーベル平和賞をもらったアル・ゴア及びIPCCのパチャウリ議長の罪科は極めて重い。