午前3時30分起床。書庫(物置ともいう)にもぐりこんで、昨日、買ってきた本数冊に目を通す。ワシャの書庫は我が家の中で一番北に位置している。だから、今も足下に電気ストーブを点けておかなければ寒い……。
おーい、アル・ゴアさん、地球は温暖化しているんじゃなかったのか。
昨日、買った本の中に、チェコ共和国の現職の大統領、ヴァーツラフ・クラウスが著した『「環境主義」は本当に正しいか?』(日経BP)がある。ざっと目を通すと――本の帯にも書いてあるのだが――この本が「警世の書」であることが解った。
まず、地球温暖化の脅威を説くアル・ゴアやIPCCのパチャウリらが、「環境に取り憑かれた社会」を作り出そうとしているエセ宗教家であるという前提が理解できる。
あちこちで使われている有名な折れ線グラフを見ていただきたい。
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.html
急激に右肩上がりに温度が上昇しているように見えるよね。でもね、これも無知な民を洗脳するためのグラフの見せ方なんですね。クラフス大統領はまったく同じデータを縦軸温度のきざみ幅を変えた別グラフにのせている。そのグラフを見ると、あ〜らふしぎ、まったく温度変化などなさそうに見えるんですね。為政者というのはこうやって愚民を操るのか、と感心してしまいました。このグラフを見たい人は『「環境主義」は本当に正しいか?』を立ち読みしてくだされ。
右肩がはねたような格好のグラフを「ホッケー・スティック曲線」というんですが、この衝撃的なグラフ(バカでも一目でわかる温暖化グラフ)を発明したのがクライメートゲート事件(気候数値の捏造)で有名になった気候学者のマイケル・マン氏なんです。でも、今では、中世の温暖化の時期や、テムズ川が凍ったという小氷河期までさかのぼると全然違ったグラフ形になることがばれてしまって、2007年の国連気候報告からは削除されたのだった。
クラウス大統領は、為政者として経済学者として、アル・ゴアらのやりかたを批判している。アル・ゴアのイデオロギーを支えているジェームス・ハンセンはかつて温暖化により海面は6m上昇すると言っていた。それを根拠にしてアル・ゴアという天下の扇動師が大騒ぎをしたというわけだ。しかし、イデオロギーの仲間であるはずのIPCCですら、18〜59cmという数値しか示していないから、アル・ゴアは悲しいピエロになってしまったのね。
クラウス大統領は言う。
《私が批判するのは、このようなデータを利用して、状況が劇的にひどくなっていくという印象を人々に植えつけようとしていることだ。》
《私たちは……地球の運命を担っている権威者たちに、エセ科学の議論や不適切で誤まったデータにお墨付きを与えたりするような決断をしないように警告した。この地球に忍びよる最大の悪とは、無知と抑圧なのであり、断じて科学、技術、産業ではない。》
地球温暖化を声高に叫んでいる「環境主義NPO」が多く存在している。彼らは未だにアル・ゴアの受け売りで、ツバルは海底深く沈むんだと言い、白熊くんは北極海で溺れていると断言している。いつになったらこの人たちは地球が動いているということを理解するのだろうか。
温暖化は、どうやら火星、木星、土星、冥王星でも起こっているらしい。つまり惑星が温かくなったり冷たくなったりするのは、その因が太陽活動にあるということだわさ。それとも何かい、アル・ゴアは、火星でも産業革命が起きたっていうのかい(大爆笑)。