問題は別にある その3

(上から続く)
 全世界の人々が目指すべき社会は「江戸時代の日本」と言いきっていい。江戸期の日本にはテレビはなかった。冷蔵庫もない。もちろん乗用車などあるわけがない。極めて不便な時代だった。でもね、それでも江戸時代の人々の暮らしは、とても精神的に豊かだった。生活環境は質素だったが清潔だった。確かに貧しい農民もいた。しかし、あの時代が実は小氷河期といわれる大寒冷の時期だったことを考慮すれば、絢爛な元禄文化化政文化を開花させた江戸人は侮れない。小氷河期を面白おかしく乗り切るのに、一滴の石油も一塊の石炭も使っちゃぁいねーんだ(急に江戸弁)。どのみちおいら、テレビは見ねーし,車だって売っぱらっちまった。最近は歳のせいか日が暮れると眠くなるし、夜明け前にゃぁ手水に立つんで目が覚めちまわぁ。だから、あんまり電気も灯さねぇ。どのみち江戸人と差のねぇ生活をしているから、急に江戸になってもさ、さほど困りはしねーのさ。

 ということで、これから全世界が目指すのは経済後退、経済衰退で、「2100年に江戸時代を実現しよう」ということにつきやす。CO2削減を目指す「エコライフ」などというチマチマしたことは止めちまいやしょう。CO2排出0の「エドライフ」こそ持続可能な社会だと思いやすぜ。

 また大袈裟な話になっちまいましたが、要するにCO2の増加などという末節の話などどーでもいいということを言いたかったのじゃ。