忙中閑あるようなないような

 いやー、一週間が早いの何のって、もう週末になってしまった。一週間も早いが一ヶ月も早い。もう5月も下旬に突入している。今日もスケジュールはびっしりだ。
 土曜日はジャーナリストの日垣隆さんが主催するセミナーに参加するために上京する。今期、5回目となる上京だが、得るものは多い。レベルの高いインテリジェンスに触れるというのは大切なことだと実感している。
 土曜日はセミナーの後、ちょこっと企んでいることがあって、その打ち合わせを東京駅周辺で行う。本当は東京泊でゆっくりと呑みたいところだが、翌日、地元で「COP15」関連の大きなイベントがあって、それに関わっているので早朝からスタンバイしなくてはならない。だから、東京の灯に後髪を引かれながら泣く泣く三河へ帰るのだった。
 日曜日のイベントも終了は夜になるんだろうなぁ……このところのハードスケジュールで腰が悲鳴を上げ始めている。この週末をなんとか乗り切れればと、祈るような気持ちだ。

 今日の朝日新聞「声」欄。阿呆首相の愚策のために悲しい思いをする人がいたという投書が載っている。義父の危篤の報に、急いで高速道路に乗ったのだが、「1000円効果」の大渋滞で、結局、死に目に間に合わなかったのだそうだ。本来、高速道路なんていうものは、余分な金を払ってでも早く行きたい人が使えばいいのである。金はないけど時間はあるという暇人は高速道路を使わなくともよろしい。この投稿者は通常料金の倍を払ってでも高速を走りたかったに違いない。阿呆の施策はこういったところに目が届かない。

 もう一つ「声」欄から。「天声人語」を真っ先に読むのが大好きな60代の女性からの投稿だ。17日の、民主党の鳩山新代表を茶化した文章を絶賛していた。で、感激のあまり「天声人語」のスクラップを始めるんだとさ。ご苦労様。
 確かに今の「天声人語」の書き手は以前の人に比べて上手くなってはいる。しかし、このオバさんが絶賛するほどのことはない。民主の代表は4日前から鳩山か岡田のどちらかになることが決まっている。だから天声人語氏は、鳩山情報を集めていたに違いない。調査の中で見つけた要素を2つ3つ並べて、そこから導入部分と結末をつなげることはさほど難しいことではない。このオバさんが「読み流すにはあまりにもったいなくて……」と大騒ぎするほどのものじゃない。もっと楽しいことを見つけたほうがいいですぞ。