今日の「天声人語」が何を言いたいのかワシャには皆目理解できなかった。最上級の知識の塊である朝日新聞の社員がお書きになる文章だから解らない大衆がアホということだろう。
のっけに司馬遼太郎の『竜馬がゆく』をもってくる。もちろん司馬ファンのワシャは「おや？」と食いつきますわなぁ。土佐藩を脱藩する竜馬を諌める姉の言葉を引く。
「脱藩をすればもう二度とお国に戻ってこれませんよ」
ふむふむ、そこからどう展開するのかと思っていると、プロ野球の「田沢ルール」なるものを持ち出してくる。野球を見ないワシャはこのルールのことを知らず、だから「天声人語」の語る竜馬脱藩との連関がつけられない。ワシャに野球の知識がないということなんだけどね。おそらく多くの読者がそうだろうと、天声人語くんも思ったに違いない。だからつづく文章で13行を費やして「田沢ルール」の説明をしている。
《有望なアマチュア選手が日本球界を経ず海外の球団に入ったとする。後で日本でプレーしたいと言っても、２～３年はドラフトの指名を受けられない。選手には痛い空白だ。すぐにでも大リーグに挑戦したい若者への脅しであろう▼12年前に米球界に飛び込んだ当主の名を取ったこの「田沢ルール」は９月にようやく廃止された。》
ふ～ん、大リーグに挑戦したい高校球児を、坂本竜馬になぞらえたんだ。ようやくコラムが見えてきた。
で？
「日本で就職活動をせず、新卒で海外に出た人には罰を科す。もし経団連がそう言い出したら大変なことだ」
なにを言っているのかニャ？いくら阿呆の経団連でもそんなことをするわけないでしょ。
そして結びに、磯田道史さんの『龍馬史』を出してきてこう言う。
《脱藩者の処遇は藩により差があったようだ。土佐藩のように重罪に問う藩がある一方、事実上黙認する藩もあった。》
締めの一文がこれだ。
《外の空気を吸わせるのも悪くない。そう考えた藩主がいたのかもしれない。》
天声人語くん、なにを言いたいのかまったく伝わらないんですけど。
文字に起こすのも汚らわしいが、ケダモノ以下のクソの話が社会面に載っていた。
ネーチャンが好きなのもいい。ジンビー好きなのも許容できる。しかし、このクズはドブネズミにも悖る。
《娘への性的暴行裁判 被告の父親の上告退ける…懲役10年の判決確定》
https://news.yahoo.co.jp/articles/e202f58a5c505eb1dadaf774809ef1aa84b2d563
実の娘に手を出し続けたクソオヤジを、無罪にした一審の名古屋地裁岡崎支部は完全に阿呆だ。
最後は笑える話で。
その社会面の片隅に小さく「訂正して、お詫びします」という謝罪文が載っている。「金融情報面」に連載されている「経済気象台」についてである。この経済コラム、「天声人語」よりおもしろいので気にして読んでいるのだが、ああ、昨日読んだ時に、なんだか「既視感」のようなものを感じたのはこれだったか。
10月13日の「虚偽報道が拡散する理由」と11月6日の「虚偽報道が拡散する理由」がまったく同じコラムだった。いや、微妙に文章が違ってはいるが、組み立てなどはそのままで同一のコラムと言っていい。ひでーことをしやあがるな、朝日新聞。
「編集作業を誤り、確認も不十分でした」
って、それっぱかりのものでもじゃぁあるめい。アホな読者（ワシャのことね）でも、デジャビュを感じたんだぞ。編集作業で給料を支給されているプロの記者がなにをとぼけたことをしていやあがる。鼻で笑ってやろうと思ったが、オピニオン紙がこの体たらく、笑い事ではないなぁと少し心配になってきた。
