(1)頑張れドン・キホーテ

 名古屋市の河村新市長がインタビューに答えてこう言っている。
「議会対策は。場合によってはオール野党になりかねない。やりたいことをどう進めるのか」という質問に対して、新市長はこう答えている。
「議会は市民の代表。庶民革命に反対するということは貴族の味方ということ。絶対反対できん。市民の皆さんに議員のとこに行ってもらい、なんで反対するのって、言ってもらう。そういう流れができるかどうか。庶民の心が議員さんに通じて、議員さんも必ず庶民の味方で一緒にやれる、と確信を持っとります」
 ううむ、そういう手もあるとは思うけど、議員らの嫉妬心というやつはなかなか手強いですぞ。嫉妬の炎がどれほど暗くて陰湿な光を帯びていることか……昨日も、新市長が自民党市議団にあいさつに言ったとこと「食事中だから」とシャットアウトされた。飯を食っていたって箸をやすめればいいだけのことで、市長に合えないわけはないのだが、子どもじみているというか、大人気ないというか、これが大名古屋市の議員だと思うと情けなくなってくる。
 職員の反発も怖ろしい。面従背反なんて当り前、職員の仕事量が上から徐々に鈍くなっていきますぞ。トップに分からないように少しずつ少しずつ動きが悪くなる。ほらほら、始まりましたぞ。河村さんが選挙中から「日本減税発祥の地ナゴヤ」などという10mの垂れ幕2本を本庁舎外壁に掛けると言っておられたが、早々に掛けられなくなった。「垂れ幕は掛けないという官庁街の申し合わせ」をタテにされた格好だ。垂れ幕ぐらい理由をつけていくらでも掛けれるのだが、こう言われては新市長も反論ができなかったのだろう。こういった瑣末な反抗の積み重ねで事業が停滞していく。これをやられると孤立した首長はよほどの根性がないと音を上げてしまう。まぁ、河村さんは只者ではないので大丈夫だと思うけど、小人の議員や職員の嫉妬を侮らないほうがいい。早めに、河村さんのネットワークを使って勝谷誠彦さんでも宮崎哲弥さんでも名古屋に呼んで、停滞状況をつぶさに見てもらう。そして、そのことを全国メディアでぼろくそに言ってもらうに限る。そのことを地元メディアも巻き込んで大々的に名古屋市民にアピールしていく。なにが政策遂行の邪魔をしているのか、それを満天下に示すことが河村改革の成功につながっていくと思う。そうでなければ、小人たちのためにドン・キホーテにされてしまいますぞ。
(下にもあります)