石垣市役所企画部企画政策課御中

 今日は「尖閣諸島開拓の日」である。詳細はここをご覧いただきたい。
https://ameblo.jp/hinomaru-sannnomiya/entry-12343646098.html
 三宮商店の店長さんが拡散を希望されているのでパトリオットのワシャも反応をするのである。

 尖閣諸島をその行政範囲に含む沖縄県石垣市が「尖閣諸島開拓の日式典」を今日の午後に開催をする。心ある人たちはその式典に祝電を打つ。ワシャはこの日記で祝意を表しておく。
 現実にである。日本の一自治体が支那の脅威に晒されている。本土のとくに東海地方に住んでいると、その危機感が皮膚感覚として伝わってこないが、あなたの市町の境を支那軍艦や潜水艦が通過していくんですよ。今、国境の自治体で何が起きているのか、もう少し日本人は想像力を働かせて、敏感になってもいいのではないか。尖閣諸島に関しても、竹島北方領土についても本土の日本人は無関心が過ぎる。
朝まで生テレビ」で漫才師が「非武装中立」、他国の侵略に対しては「白旗上げて降参」、「尖閣諸島は中国に取られてもいい」「沖縄も中国に上げればいい」などと発言していた。まぁ「無知なる反戦平和主義」なので勝手に恥を晒せばいい。

 しかし、昨日の朝日新聞である。そこに憲法学者の蟻川某なる人物が漫才師と似たようなことを言っていた。こちらは曲がりなりにも学者だから始末が悪い。
 学者某、昨年の売国営放送の大河ドラマ「おんな城主 直虎」を話題にしてこう言う。
《このドラマがなぞっているのは、実は、憲法9条の構造である。》
 これは正しい。売国営放送は、かなり以前から左傾化が進み、報道もドラマもその傾向が強く出ている。「直虎」は登場人物の口を借りて「非武装中立」を叫ぶ。
「揉め事があれば、戦のかわりに蹴鞠で勝負を決するのじゃ。さすれば、人も死なぬ。馬も死なぬ。兵糧もいらぬ」
 これは今川氏真
 次は、直虎と家老の対話。
「我は種子島(鉄砲)を備えて(軍備増強)井伊を守ろうと思うておった。だがこの先どうなるかも分からぬ。そなたが我なら……何を備える?」
 こう直虎が尋ねると、家老が答える。
「私なら、戦わぬ途を探ります。戦いに及ばずとも済むよう死力を尽くす。周りの思惑や動きにいやらしく目を配り、卑怯者、臆病者よとの誹りを受けようとも断固として戦いません」
 学者某、このセリフをこう補強する。
《戦わずに争いを解決するという政次(家老)の言葉は、同時に、卑怯者と呼ばれる覚悟、政略・外交の技量の必要を強調することによって、戦争放棄を日々の政治過程における具体的実践へと肉付けをしている。国際平和を「誠実に希求」(9条1項)するとは、こうした実践の積み重ねとしてのみある。》
 御高説はけっこうだが、そもそも学者某、前提が完全なるフィクションに乗っかっていることを忘れるな。現実の直虎(存在自体も怪しいが)はそんな「平和主義」をもって戦国を生きたわけではないし、直虎の「積極的平和主義」の働きかけで、領地を守り、井伊家を徳川の重臣家まで育てたわけではない。
 直虎の又従弟の井伊直政が争いに次ぐ争いの中で血まみれの手でつかみ取った彦根36万石なのである。直政が家康に「私なら卑怯者と呼ばれてもだんこ戦いません」と、一言でも言ったなら、36万石はおろか1000石の旗本にもなれなかっただろう。
 実際に、戦は何度もしたが、消極的な戦しかできなかった今川氏真は500石の下級旗本でしかない。
 学者某、後半でこう言っている。
《直虎は、領内の全農民に「逃散」を促すことで、(武田軍との)主戦論の新領主を断念させた。兵力が存在しなければ戦はしたくともできない。》
 これが、直虎による9条2項(戦争放棄)の具現化であると嘯く。
 わけねーだろ。
 直虎が取った行動は、現領主から領主権を奪うための画策で、このことで井伊家は徳川に忠義を見せて、譜代の仲間入りをするのではないか。戦力を放棄したのではなく、そう見せて徳川有利になるように裏工作をしただけのこと。まさに今、学者某をはじめとする親支那派の連中がやろうとしていることではあるけどね。言ってしまえば、それも戦なのだ。

 この学者某、憲法学が専門かもしれぬ。しかし、学者を名乗るならきちんと歴史を見る冷静な眼は持ってほしい。客観的な視点を持っていること、これが学者としての矜持ではないか。まぁどちらにしても9条教お花畑の住人なので、とてもロマンティックで、井伊谷の人たちは戦国時代から「真正の積極的平和主義者」であったと言っているわけですわ(大爆笑)。

 石垣市の皆さんに、「争うことはよくないので逃散しましょう」とでも言うつもりか(怒)。国際情勢というのはそんなロマンで語ってはいけない。リアリズムをもって対峙する、そのことを見失って国は守れない。

 石垣市の皆さん、頑張ってくださいね。