金盞(きんせんか)香ばし

 昨日、急に冷えこむ。
 前日の18日の日中はワイシャツの袖を折って仕事をしていたのに、昨日の夜はオーバーを着て営業に回っていた。季節の変わり目とはいえ、寒暖の差が激しすぎる。これも地球温暖化のせいだろうか。
 今日は午前4時30分に起床した。書斎に入るとさすがに冷えきっているわい。すぐに2台の電気ストーブを点けて暖かくする。
「う〜む」
 パソコンの前に座って部屋を見回して、思わずうなってしまった。書斎と書庫が危機的な状況になっているのだ。書斎の方にはW5.4m×H2.5m(前後2列置き)、W1.8m×H2.5m、W1.5m×H2.5m×(前後2列置き)、W0.6m×H1.8m(前後2列置き)が満タンになっている。机が3台あって、その上にも本がワシャの座高より高く積んである。それがあふれ出して床に堆積し始めている。
 書庫の方はというと、日垣さんにもらったスチールの書棚W0.8m×H1.8m×12本が、これも前後2列置きしているが満タンになり、W2.5m×H1.8の書棚も過去の新聞でいっぱいになっている。本棚と本棚の間の通路も本が積んであり、移動はその間隙を、体を斜めにしてすり抜けるという状態になっている。
 書庫・書斎に通じるドアは2箇所あるが、どちらも本や新聞に阻まれて通れる隙間は39cmしかない。
 一部の本(といっても3000冊くらい)を2階に移動したが、焼け石に水じゃった。床の本だけでも整理したいのだが、もう本の置場が見当たらない。玄関脇の下駄箱に本を入れようとしたら、家族に叱られてしまった。
 立冬の第三候が終わろうとしている。そろそろ雪の季節だ。秋田県横手地方ではかまくらを作って水神を祭るが、ワシャは本のかまくらの中で思案にくれている。