東京ツーリング(3)「武運長久を祈る」

http://jitensha.exblog.jp/9565146/
「TOKYOBIKE」のホームページにある「あづさの日記」の11月4日にワシャらのことが書いてある。隅田川テラスに並んだ自転車の一番手前がワシャの載った赤流星号じゃ。(名前はワシャが勝手につけた)

(昨日のつづき)
 その後、体調が快復したワシャは赤流星号にまたがって靖国を目指した。前カゴにはなぜか本がたくさん入っている。ふっしぎだなー。
 仲間とは、靖国神社の第二の鳥居をくぐった神門前で合流した。鳥居の前でワシャが深々と最敬礼したのを見た仲間が「そんなことをするの?」と驚いていたが、日本人として当たり前だのクラッカーなのだ。
 拝殿でお参りをすませて、休憩所で麻生さん饅頭を購入する。その後、みんなで大村益次郎の像を見上げて神域をあとにした。
 一行は早稲田通りを下り、外堀牛込橋を渡る。急坂な神楽坂は見るだけに留め、外堀通りを東へと快走する。この辺りは歩道が広く歩行者と自転車の通行区分が色分けされていた。でも、歩行者のみなさんはそんなことお構いなしに自転車歩道を闊歩しているので、ワシャらはついつい車道を走ることになる。東京ドームを左手に見て、お茶の水坂を必死に漕ぐ。順天堂大学東京医科歯科大学を越えると聖橋が見えてくる。その手前に石段があり、自転車を担いで登れば本郷通り、その通りの向こうに佇んでいるのが、江戸幕府の官学校湯島聖堂だ。今で言えば東京大学と言ったところだね。黒塗りの聖堂はあきらかに日本文化のものではない。中庭では太極拳に勤しむ一団がいて、ううむ、大陸の風が吹いている。
 湯島聖堂のすぐ北に神田明神がある。平将門を奉った由緒ある社で、天平2年(730年)に鎮座し、徳川時代は江戸の総鎮守と称していた。ここでは武運長久を祈ったのだった。(つづく)