日本人は正しい選択をできるか?その1

 神奈川11区から父親の跡を受けて衆議院議員に出馬する小泉進次郎くん、この人と現衆議院議員杉村太蔵くんとどこが違うのだろうか。若くて未熟で世間知らずで、あまり利口でないところもよく似ている。ただ一点違うところは、小泉元首相の息子かそうでないかというところだけだ。息子というだけで、無能な男に肩入れをするなら、北海道の阿呆にも力を貸してやればいいものを……小泉純一郎というのは心底冷たい男だったんだね。この世襲小泉純一郎は名宰相からボンクラ政治屋に成り下がってしまった。こんなまがい物に国民がフィーバーしていたとは、国も傾こうというものさ。
 さて、進次郎くんのことである。関東学院六浦高校を経て、関東学院大学に進学する。その後、コロンビア大学に留学、大学院を卒業した後、アメリカのシンクタンクにちょいの間勤務して帰国、小泉純一郎の秘書団に加わって現在に至っている。
 進次郎くんに問題は多い。まず学歴である。もちろん人の価値を学歴で量ってはいけないと思う。しかし、政治家というのは国の行く末を託す人材でなければならない。とするならば、ある程度の見識、知識を持つ人物でなければ国民は堪らない。その物差しの一つが学歴であることはやむを得ないところである。
 例えば戦後だけでも、ワンマン宰相と言われた吉田茂を始め11人の総理大臣が東京帝国大学出身である。中には宮沢喜一のような惚けたのが混じってはいるが、それなりに成果を挙げてきた政治家が多い。それが橋本龍太郎あたりからおかしくなってきた。彼は二世議員慶應義塾大学小渕恵三二世議員早稲田大学森喜朗が地方政治家の二世議員で早稲田、小泉純一郎が三世議員で慶応である。もちろん慶応、早稲田は優秀な大学である。しかし、政治家師弟に限って言えば、あまり大したことはない。スポーツ選手の枠があるように、政治家師弟枠がある。少し小利口な子どもなら、家庭教師をつけて慶応、早稲田に入るということも難しくない。
 ところが麻生総理は学習院大学である。これは上記の四人に比較するとかなりおバカと言える。安倍さんの成蹊大学というのもかなり低い。よっぽど家庭教師の平沢勝栄さんが悪かったんだろうね(笑)。
(下に続く)