小泉進次郎という問題 その1

 このニュースである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090726-00000528-san-pol
 横須賀市内で開催されたお祭でのこと。当然のことながら衆院選に出馬する予定の小泉進次郎氏(自民)も対抗馬の横粂勝仁氏(民主)も顔を売るために祭り会場にあらわれた。その一部始終が「YouTube(ユーチューブ)」に投稿されている。
http://www.youtube.com/watch?v=JhFUYwt3kfY&feature=related

 その映像がざっとこんな感じだ。
進次郎氏はお祭りの法被を着こんで、地元の顔役のようなオッサンと親しげに話しながらカメラのフレームにあらわれる。そこに横粂氏がやってくる。横粂氏はたまたま見かけた進次郎氏に握手を求めた。「お互いフェアプレイでやりましょう」くらいの社交辞令である。それを進次郎氏は無視する。その後も延々と相手の存在を徹底的に無視しつづける。時には秘書らしき男が進次郎氏と横粂氏の間に割って入ったり、時には脱兎の如く駆け出したりして。
 結局、その不誠実さに横粂氏が諦めてしまう。それでもカメラは進次郎氏の表情を追い続ける。
 彼は支援者に対して愛想がいい。満面の笑みを浮かべて握手をする。しかし、その支援者が過ぎ去ると仏頂面をさらす。そのコントラストが見事だ。「私は自分を支援してくれる人間しか認めない」と明確に言っている。確かにつきまとってくるカメラは鬱陶しいだろう。しかし、進次郎氏は今から政治家になろうとしているヒヨッコでしかない。父親の純一郎氏なら功なり名を遂げているからそういった対応があっても許されるが、進次郎氏は小泉純一郎の息子というだけで、社会に対してなんの貢献もしていない無職の青年でしかないのだ。そんな人間がどうして他者に対してそこまで不遜な態度を取り続けられるのか不思議で仕方がない。
 これがこの世襲候補の本質なんだろうね。父祖から受け継いだ特権階級としての横柄さが丸出しになってしまった。このことがネットで問題になっていることを知って本人は次のように弁明している。
(下に続く)