第四十四回吉例顔見世 その2

(上から読んでね)
 上方の役者が多い舞台にも関わらず派手な舞台で堪能しましたぞ。笑えたのは、清姫の怨霊を押し戻す役どころの大館左馬五郎(翫雀)である。登頂部から大きくオールバックにしたヘアスタイルがどこぞの国の偉い人にそっくりだったことだ。出稼ぎに来ているのかと思いましたぞ。
祇園祭礼信仰記】
 主人公の真柴久吉(羽柴秀吉)を中村真二郎改め中村錦之助が演じた。しかし、この人、叔父さんのようには花がない。役者としてのオーラが不足している。
(次のフレーズは音読してください)
この程度の役者ぶり、襲名披露と銘打って、七千両もの高額な、観覧料をふんだくるたぁ、お釈迦さまでも気がつくめぇ。
(ここからは黙読でいいですよ)
 歌舞伎座の俳優のラインナップ、値段をみると御園座がいかに高いかが良く判る。知友のユッキィさんもこう言っている。
http://d.hatena.ne.jp/bluesnake/20081001
 先月、歌舞伎座に行ってきたが、吉右衛門玉三郎芝翫富十郎、左団次、東蔵福助染五郎松緑亀治郎で2,500円でしたぞ。
 松竹株式会社は名古屋をバカにしちゃぁいけない。迫本社長が「筋書ご挨拶」に書いている。《この度の公演には、華やかな顔ぶれが揃い、選りすぐりの名狂言を昼夜に取り揃えまして、豪華絢爛たる舞台をご高覧に供する次第でございます。》って本当に思っているのかにゃ?演目は舞台の動かない手軽なものばっかりじゃないか。
 御園座ももう少しいい役者を連れて来る努力、大掛かりな舞台を持ってくる健闘をしなければいけない。