悲劇はエンドレス

 昨日に続き、奥浩哉『GANTZ』(集英社)から。
 奥さんは人物を丁寧に書く。とくに脇を固める女の子がかわいい。岸本恵も鈴村貞代も桜丘聖もみんな綺麗だ。12巻の幕張のミッション(かっぺ星人のミッションとも言う)から登場するレイカはアイドルという設定なのでとても美しい。詳しくは『GANTZ』を読んでね。
 その『GANTZ』16巻に極めて性格の醜い女が登場する。茶髪にジャージ姿がよく似合う24〜25歳くらいのだらしのない女だ。よくもまあここまでリアルに書けるものだと感心してしまう。女は公営住宅に5歳になる息子と一緒に住んでいる。夜の商売をしているので昼間はほとんど寝て過ごす。掃除なんかしないから部屋の中は雑然としている。そんな状態だから息子にろくに食事も与えないサイテーな母親だ。そんな女でも一人前に盛りはつくらしく卑しい面構えの若い男を引きずりこんでいる。結局、息子は些細なことで、この男に蹴り殺されてしまう。全23巻中、このエピソードが最も読み辛かった。実の母親にさえ愛されず死んでゆくタケシが哀れで哀れで……でもね、こういうバカ親がきっとそこいらじゅうに蔓延っているんだろうなぁ。
 そんなことを思っていたら、すぐにこれだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080928-00000009-maip-soci
 静岡県磐田市で22歳の母親が3歳の娘を虐待死させてしまった。犬猫でも自分の子どもを殺したりしないぞ。こいつらは本当に畜生以下だ。弱いものを労るという道徳観念が欠落している。
 あ!そうか。こいつらまったく道徳教育なんてものを受けてこなかったんだな。それでも普通の人たちは最初の社会生活である小学校、中学校でモラルを身に付けていくのだが、鬼畜どもは本能のみで生きているから道徳的馴致を受けずに成人してしまった……だから虐待が起きる。もしかしたら日教組の強いところは虐待が多かったりして(笑)。およよ、今回の事件が起きた静岡県日教組の組織率が高い。2人の子どもを殺害した畠山鈴香のいる秋田県も高率だ。調べてみてはいかがかな、朝日新聞さん。
 子どもは親を選べないというが、この3歳の娘さんは哀れだ。今度、生まれ変わる時には、優しい人のところに生まれてください。(合掌)

 昨夜は読書会だった。その時、メンバーから「地方行政」について書いて欲しいというオーダーがあった。資料を集めるのでちょっと時間をくださいね。メンバーのHさん。