教育委員会のバカ

 こんなニュースがあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080722-00000005-khk-l07
 ね、昨日も日記の最後で言ったけど、教育委員会ってバカでしょ。

 先月の16日、福島県会津美里町大沼高校で、プールに飛び込んだ生徒が底に頭を打ち付けて死亡した。不幸な事故だった。この事故報告を受けて、福島県教育委員会は7月1日付で県内の県立学校に、プールでの飛び込みを禁止した。アホか!
 福島県教委は「再発防止策が決まっていないので、夏休み中に解除するかどうか分らない」と話しているが、真面目に言っているのだろうか。真面目だとすれば、このコメントを出した人の頭は腐ってないか?
 どう考えても、プールに飛び込んで底に頭を打つ事故の再発防止なんてできるわけがない。プールの底にウレタンでも敷くか、あるいはヘルメットを被って飛び込ませるしかない。そんなことを真面目に考え、国体や県の大会に備えて練習する水泳部員に「飛び込んだらいかんズラ」と通達するとは……
 ここに1987年から2003年までの、プールでの飛び込みでプールの底に頭などを打つ事故の数がある。17年間で102軒発生した。1年平均にすると6件ということになる。もちろん死亡事故も起きている。17年間で7件だから、1年あたりでは0.4人が亡くなっている。
 全国に高校生が340万人、中学生が360万人いる。夏になればどの学校もプール開きをして2ヵ月くらいは連日使用するだろう。その間、何回飛び込みをするだろうか。そんな統計数値はないので、乱暴だけど、ワシャがざっと計算してみよう。
ワシャは日に焼けるのでプールが嫌いだった。だから時々プールの授業をサボったが、それでも年間に10回程度は飛び込みをした。この10回を根拠にして10回×700万人=7000万回。しかし、女子はあんまり飛び込まないだろうし、飛び込みができない男子もいるから、それが半分として3500万回くらいは飛び込みが行われているだろう。死亡事故発生率は3500万分の0.4である。この数字が、即、全県下プール飛び込み禁止にしなければならないほど危険なものだろうか。
 肝っ玉の小さい小役人の保身のためだけの通達に、福島県の高校の水泳部員たちは、連日、飛び込めないプールサイドで手をこまねいているに違いない。かわいそうに。