いろいろ

 ワシャは基本的にネーミングライツが嫌いだ。愛知県は県の体育館の名前を募集していた。年間1500万円で、例えばワシャがそれを払えば「ワルシャワ体育館」と名乗れるわけである。名古屋市は市民会館の名前を売って「日本特殊陶業市民会館」だったっけ、そんなマヌケな名乗りになっちまった。名古屋市民のための会館は「名古屋市民会館」でいいのじゃ。愛知県民のための体育館は「愛知県体育館」でいいのだ。「ワルシャワ遼東の豕体育館」では何が何だか判らんだろう。だから、ワシャも1500万円出そうかなと思ったが止めておくことにする(笑)。

 昨日、いつもの本屋に寄って、何冊か本を求める。たまたま『広辞苑』の第七版が並んでいたので、さっそく購入する。レジカウンターに持っていくと店員が「ワルシャワさん、これ改定されていないですよ」と言うではあ〜りませんか。「しまなみ海道」の説明に誤りがあったとかは、ネットに流れていたので知っている。でもね、だからいいんじゃないですか(笑)。そう答えると、店員はキョトンとしながら苦笑していた。
 自宅にもどって早速辞書を引きましたがな。「しまなみ海道」、解説は「本州四国連絡道路のうち、尾道今治を結ぶルートの通称。」なるほどなるほど。「自動車道に歩行者・自転車専用道を併設、」なるほどなるほど。「因島生口島大三島周防大島を経由する。」ここですね。「大島」だったらよかったのに、「周防大島」にしてしまった。編者が地理と歴史に少し明るければよかったのにね。尾道今治を結ぶルートに「周防」が出てくることが「あれ?」と思わないといけない。でも、大したことではないので、「ミスがあるから増刷まで買わない」などと言わずにどんどん「広辞苑」を買いましょう。

 愛知県警が交通安全を呼びかけて、警察車両の「緊急出陣式」をやったんだとさ。
《県警によると、昨年の県内の交通死者数は200人で、15年連続で全国ワースト。》ということで、白バイやパトカーなどが名古屋市内などで交通違反に目を光らせた。
 目を光らせても15年も一番悪い県になったのだから、少し発想を変えなければいけない……くらいは思いつこうよ。「一所懸命やっている」と本部長は言うかもしれないが、やっててこの結果なのだから、アプローチを考えないとダメだと思うよ。
 例えばだけど、AIを導入する。過去の県内の死亡事故事例を日時、場所、天候、道路状況、加害者・被害者の状況などなどの事細かいデータをAIに入力する。警察というのは情報を出すことが極めて嫌いな役所なのだが、そこは県民の安全のためである。AIに膨大なデータを与えて、そこでディープラーニングをさせるわけだ。そうするとね、どこでどう取り締まれとか、どの道路を何キロ制限にするとか、この交差点を改良しろとか、その対策をAIが考えてくれるのである。バカの考え休むに似たり……とは言わないが、交通体系というものは、生身の人間が考えたってどうこうなるものではない。ここはAIでしょ。1億円もあれば愛知県発のAIによる交通安全システムが出来上がりまっせ。大村知事、名前を売っている場合じゃないですぞ。