忙中暇なし

 昨日はとても忙しい一日だった。定期総会にむけての書類の作成で朝から晩まで作文していた。まぁ作文なので苦痛ではありませんが、それでも知人が2人訪ねて来たが、対応ができなかったほどである。
 昼休みも情報収集で新聞を片手に食事をしていた。いけない。この忙しい時にえらいものを目にしてしまった。「文藝春秋」7月号の4段抜きの広告である。それも最悪なことに目玉の特集が「司馬遼太郎 日本のリーダーの条件」ときたもんだ。この特集がなければ、買いにゆくのは明日でもよかったが、司馬遼太郎じゃぁ仕方がない。
 目標を持ったワルシャワは強かった。午後から仕事にターボが掛かって、何とか書店が開いている時間にノルマを達成したのである。そして閉店間際の本屋で「文藝春秋」を手にしたのだった。
 
 36ページにわたる特集は読み応えがあった。特集の最後には司馬さんの遺言も載っている。
 司馬さんが作家の半藤一利さんにこう言ったそうだ。
「これからの日本を何とかするためには、国民の八〇パーセントが合意できることを日本人みんなで決めて、それをみんなして守っていくことにしたらどうだろうか」
 半藤さんが、「できっこない」と言うと、こう応じたという。
「いや、一つだけある。自然をこれ以上壊さないことだ。これだけは合意しようと言えば、日本人は合意するんじゃないか」
 司馬さんは、「自然環境を守れ」と言っている。ううむ、またまた仕事に対するモチベーションが高まったわい。