愚将は危険

 半藤一利+保坂正康『昭和の名将と愚将』(文春新書)を読んだ。昔から嫌いだったインパール作戦牟田口廉也ノモンハン辻政信、フィリピンから敵前逃亡した冨永恭次などが並んでいる。こいつらは誰から見ても愚物だったんだなぁ。
 この本の中に愚将の定義が幾つかある。
1、無責任
2、精神論で行動する
3、上ばかり見て行動する
4、国家の一大事と自分の点数を引きかえにする
5、原則論を振りかざす
6、決断を自分で下せない
7、任務目的を明確に部下に伝えられない
8、情報を自らの目や耳で掴まない、掴めない
9、過去の成功体験にとらわれる
10、実戦経験がない
11、学歴エリート
 この本に9人の愚将が登場するが、ことごとく上記の条件に当てはまっている。
こいつらの親玉に東條英機という大愚将がいるのだが、そのレベルがあまりにも低すぎて9人の並びにすら入っていない。半藤さんも保坂さんもあまりのひどさに筆が立たなかったのだろう。

 ところで上記の11項を見て思い当たることがありませんか?今、この国の実権を掌握している集団が霞が関にいますよね。こいつらの行動パターンがピタリと当てはまりませんか。そう考えれば昨今の生活の苦しさ、国際政治での日本の無策さが腑に落ちる。
 愚物をいただいて国滅ぶ。嗚呼、已ぬる哉。

 そうそう、どうでもいい話なんですが久々に後藤真希がニュースに出ていましたぞ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080330-00000906-san-ent
ジャージ姿のいかにもだらしない女が、横のシートに足を投げ出して咥えタバコでパチンコに興じる写真は週間新潮(3月6日号)に載っていたのはついこの間だ。復帰に向けて、ロサンゼルスでボイストレーニングをしているようだが、そんなことをする前にタバコを止めたらどうでしょう。ワシャ的には復帰してもらわなくても全然いいんですけどね。