この国の病理

 今朝の朝日新聞政治面「チベット対応 首相板挟み」という記事に福田政権の中国対応が書いてある。
「日本側からは手を出せない」
「影響を与えない形で」
「日本としては一線を画す」
「神経質にならざるをえない」
「回復した関係を壊すべきではない」
「荒立てたくない」
「ギョーザ事件で、中国とけんかできないことがはっきりした」
「扱いは難しい」
「状況がよくわからない」
 わずか750字の文章の中に、首相、首相周辺、政府関係者、外務省幹部の発言としてこれだけのネガティブな意見が出てくる。いかにこの国の指導者たちが腰抜け野郎かよく分かるよね。
 福田康夫をトップに戴くこの国の権力者どもには毅然とした決断がない。颯爽とした行動がない。敢然とした覇気がない。なんだか歳をくった宦官の集団を見ているようだ。これでは多くの国民がこの国のありように誇り持てないだろう。
 争うことを放棄した者は負け犬ですらない。