中日新聞の夕刊に「若者熱く読書会 活字離れここは無縁」という記事が一面に載っている。名古屋市で20〜30代を中心にして500人の会員を有する読書会があって、毎月活動をしているとのこと。「ミクシィ」で呼びかけ若い会員が急増した。1月半ばの分科会には36人が集まって、テーブル3つに分かれて太宰治の「人間失格」について語り合ったそうだ。う〜む、読書の裾野が広がっていくことは好ましいことじゃのう。
参加者の声がある。
「大学で本の話を深くできる人がいなかった。ここならどれだけでも本の話ができる」
「ゲーテを持っている、と話すだけで職場の同僚らが引いてしまい、寂しい思いをした」
ワシャにも経験がありますぞ。ワシャの職場でもワシャより上の人間の話柄は、もっぱら野球、パチンコ、ゴルフと相場が決まっていた。本の話なんかとんでもない。変人と思われて、つまはじきになっちまう(なってもいいけど)。最近は優秀な若いのが増えてきたので、職場では仕事がらみの本の話とか、子育ての本の話などもできるようになった。それでも「ゲーテ」の話はまだ難しいかもしれない。
ワシャは幾つもの読書会に参加している。まずは「碧海読書会」だこれは平成9年から始まった読書会で、延べ95冊を読んでいる。この読書会は新書などの軽いものが多い。
ハードなのはセコ道さん
http://sekomichi.vox.com/
主催の読書会だ。前回の課題図書は、ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)全5巻だった。これは歯ごたえがありましたぞ。また、参加者は名うての読書家ばかりなので、ディスカッションも白熱した。ワシャはアホなのでついていくのが大変だ。そして、この読書会は課題図書の外に、一押し本を推薦することになっている。これも愉しみの一つなのである。セコ道さん、またやりましょうね。
(下に続きます)