魔王と魔女

 ジャーナリストの日垣さんが昨年メルマガで「魔女の一撃」のことを書いていた。その時はさりげなく読み過ごしたのだが、その魔女がワシャのところに訪れたから。さあ大変。
 ワシャは慢性の腰痛で、いわゆる椎間板ヘルニアで、それは若かりし頃にコブスキーをやり過ぎ脊髄を痛めたり、ウインドサーフィンに狂って腰を酷使したため、腰痛持ちになっちまっただ。これを三河では「魔人の万力」と呼んでいる。

 実は3年前までは、年に1〜2度、ギクッとなって1週間ほど安静にしていると正常に戻っていた。それが2年前から慢性化し、1週間では痛みが取れなくなった。そのころ病名が腰痛症から、椎間板ヘルニアに変わった。
 このところは、昨年の10月からずっと痛みが腰の辺りにまとわり着いていた。動けなくなるというところまでには至らない。それでもかなりの苦痛をともなう時もあった。年が改まって1月に入ってから前屈が出来るほど症状はよくなっていた。それで油断した。
「魔人の万力」の間隙を突いて「魔女の一撃」をくらってしまったわい。久しぶりの「魔女」の襲来はきつい。
 この一撃のことを、ドイツ語でHexenschussと言う。Hexeが魔女でschussが射撃、一撃といった意味だ。日本の「ぎっくり腰」という表現よりもお洒落な言い回しだが、言い方を変えても痛さは変わらないのじゃ。やれやれ。