テレビ愛知を見ているとこんなCMが流れてくる。
〇シーン1
軽快な音楽にのって厚化粧のババアが歩いてくる。
ナレーション(N)「お京さん、どちらへ?」
ババア、立ち止まって笑い、右手をかざしパチンコ台のハンドルを回す仕草をする。
〇シーン2
小太りの中年女が買い物カゴを持って歩いてくる。
N「京子さん、どこへ?」
中年女、立ち止まって笑い、右手をかざしパチンコ台のハンドルを回す仕草をする。
〇シーン3
若い女、歩いてくる。
N「京香ちゃん、どこいくの?」
若い女、立ち止まって笑い、右手をかざしパチンコ台のハンドルを回す仕草をする。
〇シーン4
パチンコ屋の前で3人がならんで笑っている。「サンキョーかいか〜ん♪」とコーラスが入ってEND。
東海地方に住んでいる方なら一度くらいは見たことがあるのではないか。日曜日の「開運!なんでも鑑定団」の再放送の中で必ず流されるパチンコ屋のCMだ。このCMは十年一日のごとく毎週毎週毎週毎週、流されている。
昨日のこと。ワシャんちは8畳の和室に8畳のダイニングがくっついている。テレビは和室8畳にあって、家族共用のパソコンがダイニングのすみにおいてある。そのパソコンで「日本の古本屋」にアクセスしているときに、件のCMの音が聞こえてきた。そうしたらどうだろう。脳裏にそのCMの映像がリアルに再現されたのである。ワシャはキーボードを叩くのを止めてしばし呆然とした。
下らないCMがいつの間にかワシャの数少ない脳細胞に刷り込まれていたのじゃ。名作CMや竹内結子のCMならまだしも(笑)、よりによってパチンコ屋のCMに蝕まれていたとは……
日曜の昼時に「鑑定団」を見ながら食事をしている子供たちはたくさんいる。固くなり始めたオッサンの脳にも影響が出ているのだ。まだ柔軟な青少年の脳に影響が出ないはずがない。
テレビ愛知は金のためとはいえワンパターンの刷り込みCMを止めろよ。