新年の誓い

 今日から自転車には静かに乗ることした。その理由はこうだ。
 一昨日(7日)の昼頃、愛知県は雨だった。その雨の中、ワシャは左手に傘、右手でハンドルを握って自転車道を調子こいて走っていた。コーナーにさしかかった。右にハンドルをきったのだが、バランスを崩しよろよろと直進して縁石に躓いた。はずみというのは恐ろしい。ワシャは自転車から放り出され、ツツジの植え込みの中に頭から突っ込んでしまった。ワシャ的には時速70キロくらいの勢いで植え込みに突っ込んだ感じだったが、目撃者のポチによれば「そんなわけないないない」と鼻で笑われてしまった。
 空中を飛びながらも、武芸百般のワシャは着地地点のツツジの植栽を確認していた。このまま突っ込めば枝がちくちくして痛い。ワシャは咄嗟に手にもっていた傘で上半身をブロックしながらツツジの中に落下した。ツツジの枝が傘にプスプスと突き刺さる。ワシャの体重がかかり傘の骨が折れる。それでもおかげで上半身への衝撃は緩和することができた。でも新品の傘はあわれ殉職とあいなった。傘の奮闘にもかかわらず、下半身まではカバーできなかったのでズボンがドロドロになって、膝小僧を擦りむいてしまったわい。

 自転車を乗る時にはスピードを出し過ぎない。片手ハンドルはやめようと心に誓ったのじゃった。

 追伸:パセリくんから連絡があって、油井宏子『江戸奉公人の心得帖』(新潮新書)と川村湊『温泉文学論』(新潮新書)を引き取ってくれることになった。めでたしめでたし。