朝青龍のマネージャー

 ほう、先代の高砂浦五郎(元小結・富士錦)の息子が、朝青龍のマネージャーだったのか。昨日、夕方のニュースで、頭髪は部分金髪、眉毛を細く剃り込んで、口髭、顎鬚、黒スーツに細いネクタイという安物のホストのような軽薄な雰囲気をもつデブが、朝青龍の病状についてインタビューを受けていた。名前が「一宮章広」と掲出されている。一宮章……どこかで目にしたような名前だった。早速、『大相撲力士名鑑』を繰ってみる。高砂部屋の項を見ると、おっと、先代親方の本名が「一宮章」だった。ゲットだ。ネットで調べる。
http://www.umai-mon.com/user/scripts/p_attribute.php?attribute_id=254
 ここに写っている兄ちゃんが、角界には存在しない朝青龍の「マネージャー」という職責にある人なのだ。現在の彼はこの写真よりももっといかがわしくなっているけどね。
 いかがわしくとも、この人は先代高砂親方の息子だった。彼は一応、父親のつくった相撲料理店「ちゃんこ富士錦」やスナック、居酒屋を相続している。売りは《六代目高砂親方の息子 一宮章広は父の店「ちゃんこ富士錦」で修行を積みました。一宮章広は毎日親方が作るスープの味を見て、味わって、自分の舌に叩き込みました。 そんな一宮章広が一子相伝のちゃんこの味を会得し、店を継いだ》のに、朝青龍のマネージャーなんかに転進してはダメだって。

 マスコミの前に、ついに朝青龍のマネージャーを称する男が登場したわけだが、はっきり言ってガッカリだった。もう少しまともな社会人(せめて上記写真の一宮くん)が現れて、的確に朝青龍の病状を説明するのかと思っていた。そうすれば朝青龍の印象もずいぶん変わっただろうに……
 ところが画面に現れたのは「遊んでます」光線を全身から放っている遊び人風のチンピラだった。こんなのが回りに侍っているんじゃぁ朝青龍の謹直な横綱生活など夢のまた夢だわさ。
 併せて大相撲の同族経営の腐臭を嗅いでしまったようだ。ホントに相撲ファンを止めようかなと思っている。