ちょんまげ議員の話

 先日、ちょんまげ議員の松浪某のことを書いた。ワシャは基本的に謙虚さのない人間は嫌いだ。それに60歳を過ぎて未だに「ちゃんばらごっこ」のレベルから抜け出せないでいる幼児性は、政治家には不適格と言わざるを得ない。
 それにしても暴力団との噂がちらちらするこんな人物を、選りに選って「文部科学副大臣」に任命するとは、安部総理のセンスを疑いたくなる。

 話が逸れた。
 そうそう、ちょんまげ松浪のことを書く切っ掛けになったのはテレビのインタビューだった。どこの局だったか忘れたけれども、文部科学省のロビーかなぁ、やってきた松浪に朝青龍のことを記者が質問していた。
 その松浪を見ていて「魚に似ている」と思ったのじゃ。ふと横を向いた時にちょんまげが尾びれに見えた。しかし、なんの魚か名前が出てこない。ワシャはすぐに魚の名前を調べるため、書庫(物置とも言う)に行ったんですな。

「ギョッ!」

 書庫に行って驚いた。ワシャは素人にしてはレファレンス本を持っている方だと思っていた。一般的な辞書、事典は言うに及ばず『現代理美容技術用語辞典』、『世界のザリガニ飼育図鑑』、『刀剣価格事典』、『マヤ文字解読辞典』などへんてこな事典が結構並んでいる。中でも『幕末維新全殉難者名鑑 全4巻』は気に入っているレファ本の一つだ。幕末から維新期にかけて殉難した18,686人の「姓名、諱、別称、係累、身分、禄高、略歴、死亡年月日、その場所、その状況、墓所贈位靖国合祀の有無」などが記載されている。
 ええい、そんなことはどうでもいいのじゃ。なぜ、ワシャが書庫にきて「ギョッ!」としたのかということである。それは、ワシャの書棚に「魚事典」がなかったのだ。ワシャとしたことが、なんという失態だ。仕方がないので30日はちょんまげ松浪を魚に喩えるのは諦めた。(泣)

 昨日、偶然にも本屋の前を通りかかった。通りかかったので仕方なくのぞいてみると、そこで『学研の図鑑 魚』(2,000円)を見つけた。子供向けの図鑑だったがこれがなかなかの優れものでしたぞ。索引も用語集も充実しており、おまけに魚の食べ方・食べ物図鑑までついていた。
 早速、調べたらすぐにわかったのだ。
 ちょんまげ議員の横顔は、でかい口といい、尾びれちょんまげといい、横から見たチョウチンアンコウにそっくりだったのだ。めでたしめでたし。