初夢占い

 昨日は我が家に一族郎党が集まった。一応、弱小とはいえワルシャワ一統の本家がワシャんちなんですわ。リビングと和室をぶち抜いてテーブルを並べ、酒肴はもちよりで、長老のワシャ爺を中心にして大宴会が午後1時に始まった。最後の客が帰ったのは午後9時になるころだったので、都合8時間も飲んでいたことになるのか。やれやれ。
 いつ寝たのか記憶も定かではないが、なにしろ午前3時ごろには喉の渇きで目を覚ましてしまった。枕もとのペットボトルをごくごくと飲んでいると、直前まで夢を見ていたことを思い出した。
 おっと、1月2日の夜に見る夢は初夢でしたね。それでは初夢占いといきますか。

 豪華で大きなロビーだった。壁面は黒っぽい大理石で、たぶんだけど、西新宿の三井住友ビルと国土交通省の入っている中央合同庁舎が合成されていたのだと思う。そのエレベーターホールを走っていた。そこで何人かの職場の同僚を追い抜いて、エレベーターに滑り込んだのである。後ろから同僚たちがどやどやと入ってくるはずなのだが、だーれも来ない。箱の中にいるのは、ワシャと匂やかなご婦人のみ。ぼーっと待っていてもしかたがないので、ワシャは12階のボタンを押した。ドアが閉まり、エレベーターが動き始める。箱の振動が伝わってくる。ううむ、けっこうリアルな夢ですな。2〜3階を過ぎたところで、ワシャの手からクリアホルダーがはらりと落ちた。それがエレベーターの床と壁の隙間にスーッと吸い込まれていく。「およよ!」ここでワシャのサッカーマンの技術が活かされましたぞ。反射的に右足がすっと出て、今しも落ちなんとするクリアホルダーをつま先で押さえたのである。そしてそれを落とさずにすんだのだった。
 もう一つは、絵画コンクールの審査員をやっていた。広い舞台に張られたスクリーンに10枚くらいの絵が映し出されている。最初の絵は青色を基調としたパステル画のようなもので、簡略化された人物が書かれてあった。2枚目の絵は、クマもんだった。その2枚以外には焦点が合わされなかったので判らない。1枚目に「68点」をつけたところで、夢は次に展開をしてしまった。

 鮮明に覚えている部分は以上である。あとはいろいろな人物が登場しては浮かんだり消えていったが、すでに夢の混沌の中に溶け込んでしまってしっかりと思い出せない。それにしても潜在意識の中にはいろいろと刷り込まれているんだなぁ。

 さて、初夢占いである。参考図書としては、ハンス・クルト『夢事典』(自由都市社)、鞭羊子『夢の事典』(日本文芸社)、浅野八郎『占い事典』(日東書院)を使う。

 
 まずエレベーター、これ「は他力を期待する象徴」(夢事典)あるいは「公私ともに、周辺の環境が激変する」(夢の事典)のだそうな。エレベーターが上昇するということは「人気や評判がアップする。望みが叶う」(夢の事典)、「世の中で自分が上昇中だと思っている象徴」(占い事典)ということ。なんだかいかにもって感じの夢占いだけれど、とりあえずは「吉」ということで喜んでおこう。
「12」とか「68」とか具体的な数字が出てきたが、これは「幸運の夢」(夢事典)であり「ラッキーナンバー」(夢の事典)である可能性が高いらしい(ホントかいな)。
 クリアホルダーを落とさなかった、これはよかった。「落とす」というのは夢占いではことごとくよくない。つま先でそれを押さえて「拾いあげた」ので大正解。「拾ったもので、どんなチャンスが近づいているのかがわかります」(夢の事典)。なるほど、幸運はクリアホルダーに入ってやってくるのだね(笑)。
 絵画は、「自分自身のことをはっきり知ろうとすること」(夢事典)、「あなたの自己イメージや、身近な人々に対する印象、あなたが所属する集団に対する感情が描かれる」(夢の事典)。
 1枚目の絵画の青色は「適応、調和」(夢事典)で、2枚目のクマもんは、ワシャが熊本県庁に就職することを意味している(なんのこっちゃ)。
 それとエレベーターで一緒になった女性については、秘密です(笑)。

 ま、とりあえずワシャの初夢は、トータルしても「吉」ということで、めでたしめでたし。
 皆さんもいい夢を見てくださいね。