地域が蝕まれている(続き)

 かつて日本の農村集落では、夜間でも鍵をかけるような家は稀だった。『となりのトトロ』のサツキとメイの家を考えてごらんなさいよ。夏の夜なんて開けっ放しでしょ。最近は犯罪の増加、地方化に拍車がかかり、田舎でも戸締りはきちんとするようになっている。でも甘い。日本に合法非合法を問わず流入している連中の母国は日常的に山賊のような輩が跋扈し、殺人事件が起きているようなところなのである。
 例えば『地球の歩き方 中国』(ダイヤモンド社)のトラブル対処法のページを見てみよう。
《改革解放政策と経済の急激な発展のために、治安はあっという間に悪化してしまった。(中略)最近は、列車強盗や爆弾テロなどの凶悪犯罪が増えており、公安当局はその取り締まりに力を入れているが、犯罪が沈静化する気配はない。(中略)治安は地方へ行けば行くほど悪くなる。》
 こんな国から何百万人という人間が言葉も文化も理解せずに日本に流入しているのだ。
 また、1990年に出入国管理法が改悪され、日系人の無制限受け入れが始まった。残念ながら日系人は日本人ではない。ブラジル国籍を持ち、ブラジル国旗にアイデンティティを感じ、ポルトガル語を話す人々は根本的にブラジル人なのだ。
 それに、彼らが引きつれてくる子弟にも問題がある。日本の公立学校は学齢期の外国人子弟の受け入れを行っているのだが、それら子弟には日本語を話せない者が少なくない。このため彼らは学校生活から落ちこぼれ不就学となり非行化するケースが多いのである。若いエネルギーを持て余した連中、それも文化を共有せず言葉すら通じない集団が安全なわけがないでしょ。
 日本に帰化をするというならともかくも、交通事故を起こせばさっさと母国に帰ってしまうような連中をなぜ地域で受け入れていかなければいけないのだろうか。

 ワシャは日本という国柄が好きだ。この国の歴史・文化が好きだし、この国に寄りそう人々が好きだ。もちろん高見山旭天鵬のように日本に帰化して日本人になる努力を払う人々も好きだ。そういうことも全部ひっくるめて郷土を守りたいと思っている。
 幕末、攘夷という思想が流行った。欧米列強からの圧力により日本の植民地化という危機を払うべく封建支配者内改革派を結集せしめた政治スローガンである。形態は違えども、現在も核ミサイルから隣に住む外国人まで外圧を受けている。
 このまま手をこまねいていていいのだろうか。