名古屋の西をうろうろ

 西尾張まで出掛けた。目的地は海部郡美和町、三河人のワシャにとって、あまりご縁のない地域だ。
 美和町は濃尾平野のほぼ中央に位置している。木曽川下流の一大デルタ地帯の中にある。戦国時代に蜂須賀小六に代表される野伏りが跋扈した水郷地帯と言ったほうがわかりやすいか。印象としてはワシャの住む岡崎平野よりも広々としていますぞ。
 その田圃の中に、昨日『名古屋麺通団』がプレオープンした。勝谷誠彦さんがプロデュースする讃岐うどんの店である。正午からの式典に参加させてもらって、うどんやらお酒やらつまみやらご馳走になった。あー美味しかった。
 店は大盛況で、駐車場には入店を待つ一般のお客さんが長蛇の列をつくっている。あまり長居をしても迷惑なので、1時間ほどで退散をした。
 帰路、3件のブックオフを覗く。そこで何点かの掘り出し物をめっけ!『日本古典大系88 曽我物語』(小学館)である。古本市場で2000円の品物が105円だ。このところ平安末期から鎌倉にかけてはまっているワシャにとっては貴重な資料なのじゃ。その他にも『今昔物語本朝世俗部 上巻』(角川日本古典文庫)、海原徹『吉田松陰松下村塾』(ミネルヴァ書房)、磯貝英夫『資料集成 日本近代文学史』(右文書院)、笠井清『南方熊楠』(吉川弘文館)などを購入した。楽しい一日じゃった。めでたしめでたし。