カレーうどんと亀の手

 昨日、豊橋に行ったことは書いた。
 ちょうど、昼ごろに豊橋駅西口に降り立った。どこかで食事でも……と見回すと、目の前にうどん屋があった。「勢川」という店である。小さな店で、四人掛けのテーブル席が3つ、座敷席が2つ、20人でいっぱいの店だ。そこで「豊橋カレーうどん」をいただくことにする。
 無論、豊橋が「カレーうどん」でB級グルメに挑戦していることは、承知の上での選択である。
 ここで「豊橋カレーうどん」について解説をしよう(エヘン)。
 豊橋うどん屋は多い。ざっと50軒はあるだろうか。そのことごとくが自家で製麺しているという。それならば、この豊橋のうどんを讃岐に負けないくらいのB級グルメにしようではないか、ということで「豊橋カレーうどん」5箇条なるものをつくって、大々的にPRを始めたというものである。
 その5箇条とは、
(1)自家製麺を使用する。
(2)器の底から、ごはん・とろろ・カレーうどんの順に入れる。
(3)豊橋産ウズラ卵を使用する。
(4)福神漬又は壺漬・紅ショウガを添える。
(5)愛情を持って作る。
 なのだそうな。

「勢川 西駅店」のものは、ベースは五箇条のとおりなのだが、ウズラが3つ串に刺して揚げてある。それに竹輪の天ぷらも添えてある。竹輪は豊橋の名産なのだ。ええい、見てもらったほうが早い。
http://r.tabelog.com/aichi/A2306/A230601/23020975/
 これが「勢川」のカレーうどんである。味はややマイルドだった。極辛が好きなワシャには少しパンチに欠ける。ただ、同行した他のメンバーの口には合っていたようだ。カレーうどんを啜っていると、その内に奥からとろろが登場する。ワシャはとろろ好きなので、たまりませんぞ。しかし、とろろが加わることで、さらにカレーの味がぼんやりしてくる。そして最後に一番下のごはんが出てきて、カレーライスになるという仕掛けである。仕掛けはおもしろいが、味としてのインパクトが食べすすめる都度、失われていくのはいかがなものか。
 およよ、テーブルに「ガラムマサラ」が置いてある。そうか、これを後半戦に足しこめということなんだな。ワシャはそれをシャッシャカシャッシャカかけましたぞ。
「美味い!」
 ガラムマサラがぼけた味を見事にしめてくれた。お見事。また、豊橋カレーうどんを食べに行こうっと。

 さて、その後、某大学を訪問し、再び豊橋駅に戻ってきたのは午後4時30分を回っていた。JRで西三河に戻るのだが、ワシャはそのまま尾張まで行き、某所にて仲のいい友だちとのプチ忘年会に突入した。
 そこで出たのが珍味の「亀の手」である。
 以下のURLをクリックしてもらって、少し下にスクロールしてもらうと「亀の手」がでてきますぞ。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/isomaru2005/kamete300f1-3.html
 これですわ。見ようによってはまさに「亀の手」でしょ。これと湯豆腐をツマミにして、熱燗をいただきました。冬の夜にはたまりませんぞ。

 そんなこんなでとても充実した一日だった。めでたしめでたし。