「遼」届く

 コラムニストの勝谷誠彦さんが、三浦佑之『金印偽造事件』(幻冬舎新書)と重村智計朝鮮半島「核」外交』(講談社新書)を薦めていたので買いに行く。ワシャの住んでいる辺りには大型書店がないので隣町まで出掛けた。
 そこにはちゃんと2冊ともあった。ただし両方とも1冊ずつしかなかったのでもうなくなってしまいましたぞ。
 ついでに他の本も物色する。ビジネスコーナーに『レバレッジ・リーディング 100倍の利益を稼ぎ出すビジネス書「多読」のすすめ』(東洋経済新報社)というやたら題の長い本を見つけた。
「多読」とか「速読」という字面を見つけてしまうと、ワシャは素通りができない。手に取って帯を見る。
「1日1冊のビジネス書を効果的・戦略的に読みこなす……この手法を身につければ1日1冊程度は軽く読めるようになる……」
 日垣隆さんは1日5冊を読む。1日1冊などと悠長なことは言っていられない。本を棚に戻した。

 帰宅すると司馬遼太郎記念館から会誌の『遼』が届いていた。今回の号は「第10回司馬遼太郎賞」の特集だ。浅田次郎『お腹召しませ』(中央公論新社)と長谷川毅『暗闘 スターリントルーマンと日本降伏』(中央公論新社)である。どちらかといえば『暗闘』を読みたい。ネットで検索をしてみるとなんと3,360円もする。ちょこっと読みたいにしては、ちょこっと高い。なので図書館で予約をしておいた。
 その他に「記念講演シリーズ」で女優の真野響子、京大の上田正昭名誉教授が登場している。開館5周年記念展は『空海の風景』だ。司馬さん直筆の執筆前のメモも展示してある。見たいなぁ……

 見たくて仕方がないので、週末、司馬遼太郎記念館に行くことにする。めでたしめでたし。