本屋へ行く(続き)

(上から読んでね)
 そうそう「中央公論」の2月号も買っておこう。西部邁さんと佐藤優さんが載っている。読みたいものが二つあれば買いだ。雑誌コーナーに行って、「中央公論」をカゴに入れた。何の気なしに脇を見ると藤色の大きな字で「藤沢周平」とかかれた雑誌があった。別冊宝島だ。藤沢周平のファンであるワシャはこの手の本を素通りできない。買うしかないな。カゴは随分と重くなった。ありゃま、藤沢周平の横で沢口靖子が微笑んでいるじゃあーりませんか。薄柿の地に松竹梅を配した鮮やかな訪問着を着ている。ショートなヘアがまたよくお似合いで。「OFF」2月号の表紙である。いやいや沢口靖子で買うのではない。彼女の胸元辺りにでかでかと書かれた《おとなのカラダ「若返り」実戦講座》にぐらっときたんですぞ。
 もうこれで最後にしようと沢口靖子をカゴに入れてレジに向かったのだが、どうしてワシャの目は本屋でキョロキョロと動くんでしょうかね、わずか2メートルほどの間に、佐藤優『獄中記』(岩波書店)を発見してしまった。うむむむ…これは面白そうだ。ええい、これもカゴに入れちゃえ。
 レジ前には各出版社のPR誌がずらりとならんでいる。それも手当たり次第にカゴに突っ込む。「あとん」(アートン)これは編集委員藤井誠二さんが名前を連ねている。「波」(新潮社)は宮城谷さんの「古城の風景」を楽しみにしているのだ。その他に「本」(講談社)、「未来」(未来社)などなど。
 合計で9,354円、1万円でお釣がきた。めでたしめでたし。