女優

 昭和の最晩期に生を受けた女優たちが活躍している。昭和60年生まれの綾瀬はるか、上戸綾、61年の沢尻エリカ石原さとみ、62年の長澤まさみなどだ。彼女たちがテレビに出ない日はない。コマーシャル、バラエティ、報道番組のニュース映像などで嫌というほど網膜に焼き付けられる。
 どの娘も可憐な乙女たちだ。是非、夏目雅子のような大女優を目指して頑張ってちょーだい。
 さて、この5人の中で特異な存在と言えば沢尻エリカだろう。ワイドショーでも週刊誌でもスポーツ誌でもネットでも、頓に評判が悪い。まぁそんな適当な情報は信用しないけれども、一度テレビで見た時に、きれいな顔立ちなのだが目が鋭くそのために険相を呈しており、「惜しい顔立ちだな」と思った記憶がある。
 先日、朝のワイドショーで、東京国際映画祭のニュース映像を流していた。そこで沢尻を久々に見た。豹柄のファーに黒のレザーパンツ、サングラスを掛けて会場に現れた沢尻は、記者からファッションのことを問われて「ドレスは着あきたんで」と、ドレス姿の鈴木京香や中谷美樹を尻目におほざきあそばしていた。ああ、この娘は他人に気遣うことの出来ないタイプなんだな、と妙に納得をしたのである。こういう状況では週刊誌やネットで叩かれても仕方ないのだろう。黒系のファッションといいサングラスといい、女亀田といったところか。

 そうそう、もう一人、この世代の女優がいた。宮崎あおい(昭和60年生まれ)である。オッサンのワシャにはこの娘の魅力が今一つ理解できない。もちろん一般的に言えば美人の部類に入るのだが、前述の5人に比べると顔立ちや容姿に貧相な印象が拭いきれない。絢爛豪華な人材が数多集まってくる芸能界ではやや華が足りないのではないだろうか。愛知県の岡崎を舞台にした「純情きらり」のヒロイン役にしてもさして魅力的だったとは言い難い。
 このお嬢さんがなぜ人気があるのか、固くなったワシャの脳味噌では解決の出来ない難問である。