祝!離婚 竹内&中村

 竹内結子というタレントを初見したのは10年くらい前だったかなァ。確かフジテレビのドラマだったと記憶している。かわいい娘じゃないか、くらいの印象しかなかった。
 その後、1999年のNHK連続テレビ小説「あすか」のヒロインで成長した姿を見せる。際立って端整な顔立ちで白磁の人形のような透明感のあるタレントだった。ただ菓子職人の役だったので、いつも白衣にズボンというまさに色気のない格好で、それに本人からも匂いたつような女というものは感じられなかった。そりゃぁ19歳だもんね、仕方がないと言えば仕方がない。でも芸能界には17、8でフェロモンどろどろ垂れ流しのジャリタレがうじょうじょいる中でかなり珍しいタイプではある。
 手元にある1998年の『ティーンズタレント名鑑500』を見てみると、若い竹内結子が載っておりますぞ。これには最新の『TVスター名鑑』にも『ウィキペディア』にも書いてない情報があったのだ。それは竹内の趣味・特技である。「買い物、読書」と言うのはデビュー当時から今も変わっていない。のだが、1998年の段階では、竹内は特技としてもう一つ挙げていた。
 それは……
「耳を動かせる」という特技である。
 言うことがかわいいじゃないかぁぁぁぁ!
 いかん、思わず興奮してしまった。

 ワシャは歌舞伎が好きだ。だから中村獅童という役者についてはずいぶん前から知っている。でもやっぱり印象に残っているのはクドカンの『ピンポン』のドラゴン役でしょう。31歳にして高校生ドラゴン役を演じた獅童の演技力には脱帽ですぞ。また『男たちの大和』の内田二等兵曹役も極限の男を見事に演じきっていたね。そうなんだ、獅童はいい役者なんだ。だけど惚れっぽく女好きという欠点だけはどうしようもないらしい。歌舞伎界で言えば関西の重鎮々の坂田藤十郎丈は75歳になってもまだまだお盛んだというから、女遊びというのは役者にとって病気みたいなものなんでしょうね。
 しかしそんな女好きに引っ掛かっているようじゃ、男を見る目がないと言われてもしかたがない。あんな見え見えの獅童の尻軽さくらい見極めなきゃ。
竹内結子の場合、演技力はたいしたことないんだから、唯一の魅力の清潔感と端整な顔立ちだけは守らなければだめですぞ。それには変な男に関わっている場合ではないのじゃ。やれやれ。