10月15日の24時間(続き)

 昼までに2度、連絡が入った。トラブルは終息し、昼前には「これで大丈夫」と判断し、名古屋へ出かける。
 所用を片付けて、買物を済ませて、午後4時前「坂田藤十郎襲名披露」を観るために御園座へ滑りこみ、セーフ。朝が早かったので、ついつい下座音楽を子守唄にして仮眠をとる。それでも適所では「山城屋」「音羽屋」「大和屋」と声を掛けましたぞ。幕間には狭い席で体が固まってしまうので、努めて劇場内をうろつくことにしている。御園座は、歌舞伎グッズやお土産にバリエーションがなく押しなべて高いのでなにも買わない。宣伝ばかりの筋書きだって2,200円もするのである。ひたすら運動のために狭い劇場内を歩いていると、体格のいいオジさんとすれ違った。ありゃりゃ?赤川次郎さんではないの。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20041220
 赤川さんにはちょくちょく出会う。御園座まで出張ってくつというのは本当に歌舞伎が好きなんですね。
 そしてこの夜は野田聖子代議士も来場していた。思ったよりも大柄な女性だった。それにテレビで観るよりもきれいだね。権力の座から落っこちたからだろう、すっきりとしたいい顔になっていた。権力に恋々としている小池や高市などを見てごらんなさいよ。最近、頓に悪相でしょ。
 暇だからずっと野田さんを観察していたが、明るい笑顔が印象的だった。待てよ、中川自民党幹事長が《岐阜市で開かれた佐藤ゆかり衆院議員のパーティーで講演し、郵政民営化に反対して離党した造反議員の復党について「参院選に勝つためだけに数合わせをするようなことはない」と述べ、党内の早期復党論にクギを刺した。》とのことだったが、水面下では着々と復党の話が進んでいるのではないか。そう思わせるくらい屈託のない笑い顔だった。
 舞台は午後9時にひけた。その後、歌舞伎仲間と夜の巷に繰り出したことは言うまでもない。あ〜長い一日だった。