昨日、仕事帰りにいつもの本屋さんに寄って、いつもどおり書棚を物色していた。そしたらね、女性雑誌のコーナーで、海老蔵の助六が見栄を切っているではあ~りませんか。
『和楽』の6・7月合併号の表紙である。睨みをきかす助六の横に「新しい歌舞伎の時代がやってくる!」と白抜きの文字が躍る。これね。
もちろん速攻で買いましたぞ。楽しみだな~。ワクワクしながらレジに持っていく途中、ワシャははっとしたのだった。
表紙の助六、十三代団十郎の頬がこけている。このためにやや顔が長く見えてしまう。団十郎、明らかに痩せた。襲名披露で無理をさせられているのではないか。
平成の歌舞伎界は多くの名優を失った。勘三郎、団十郎、八十助、猿之助、富十郎、芝翫・・・。このために誰が何と言おうと、歌舞伎の牽引者が激減し、俳優の層が薄くなったことは否めない。
歌舞伎の神様よ、心からお願いする。団十郎を守っておくれ。武漢肺炎禍から歌舞伎を守っておくれ。
ワシャ的には、四月の御園座も、歌舞伎座の襲名披露も、クソウイルスのためにおじゃんになってしまった。世界的なパンデミックから言えば、とても小さなことで怒っているわけだけれども、日本の文化芸術を破壊するかもしれないずさんな中国共産党を許すことはできない。