宝捜しのようなもの(続き)

 いやぁ、昨日は『防災という名の石原慎太郎流軍事演習』で笑いすぎて、つい「宝捜しのようなもの」というテーマから逸脱してしまった。

 本を買って家にもどってクリーニングしたところまで戻ろう。『石原慎太郎批判本』を広げてしまったのでまずかった。『長野県知事田中康夫がゆく』を手に取らなければいけなかったのじゃ。許されよ。

 その本を持って風呂に入った。湯舟に浸かりながらページを繰ると、あの「名刺折り曲げ事件」の顛末や、所信表明演説も全文掲載されてある。なかなかいい本を選んだわい。ビタミンウォーターで水分を補給しながら「あとがき」を読んでいたら、「あっ!」と「ガキ」のような声を挙げてしまった。その中に「日垣隆」の名前を見つけたのだ。「あとがき」に半ページを費やして日垣さんのことが書いてあった。日垣隆研究家(笑)のワシャとしては、偶然、迷いこんだ洞窟で金貨を拾ったような気持ちになったのじゃった。この一事でどうでもいい読み捨て本と思っていたこの本が俄然輝き出したのである。もちろん日垣隆関連書棚に入れたのだった。めでたしめでたし。