セクハラ その2

(上から読んでね)

 その結果はこうなるだろうね。

 セクハラオヤジ、老眼が進んでいるので、渡された名刺を少し離して見ている。
「な・なんだ、誰の名刺だ」
 焦点が合って「ワルシャワ」の文字が読める。
「営業3課のワルシャワの名刺じゃないか、それがどうしたというんじゃ」
 名刺の裏を見るオヤジ、「何をやっているんだ、恥ずかしくないか、ボケ!!」という文字を読む。オヤジ、足りない頭で必死に考えた。
「ここでこの名刺を破り捨てて、このねーちゃんのちちを揉んだとするわな。そうするとこのねーちゃんは絶対にワルシャワに言いつけるだろう。まてよ、来週、営業3課との懇親会があったな。そうするとワルシャワは蛇みたいに執念深い奴だから、必ずオレさまの席に来て、いろいろ文句を並べ立てるんだろうな……」
 オヤシ、身震いをしてMさんから離れていくのであった。めでたしめでたし。

 ね、こういったときに嫌われ者というのは役にたつでしょ。