訃報

 今朝の新聞に東京大学大学院の廣井脩教授の訃報が載っていた。59歳の早い死である。
 教授は災害社会学の第一人者だった。情報という切り口から災害を研究しておられた。著書の『うわさと誤報の社会心理』(NHKブックス)、『流言とデマの社会学』(文春新書)はワシャの座右にあり、「災害時の情報」のあり方についてのバイブルとなっている。一度、西三河にもおいでいただこうと思っていたが残念だ。
 一昨年、お会いした時に、随分とお疲れのご様子だったことを思い出す。今考えれば発病し闘病中であったのだろう。そんな状況にもかかわらずワシャのつまらない質問にも誠実に答えていただいた先生の印象が強く残っている。心よりご冥福を祈りたい。