昨日、仕事の帰りに本屋によって『83会代議士名鑑UBUDAS(うぶだす)』(メディアファクトリー1300円)を購入した。いわゆる「小泉チルドレン」を好意的に紹介した人物紹介、論文集ということである。
表紙は「小泉チルドレン」が色紙に書いた座右の銘を掲げてほほ笑んでいる写真が82枚並んでいる。A6のスペースにそれだけの情報を突っ込んであるから個々の座右の銘を読み取ろうとするとかなり辛い。でも未だ老眼の来ていないワシャは見えるもんね。
相変わらずピンクのオジさん風オバさんは「やる気元気イワキ」と書いている。まぁこの人のキャッチフレーズだからね。どうでもいいけど。
政治家の孫で総理大臣の息子である橋本岳の言葉は「自我作古」、わかんねえよ。で、おもいきり字が下手だ。
自己顕示欲が満たされれば民主党でも自民党でもどこでもよかった川条志嘉は「大阪再生」って、大阪のことしか考えていないのね。シンガーソングライターでもある氏は(知らなかったが)、小泉改革応援歌を作ったそうだ。ご苦労様。
そして注目の杉村太蔵は……字が小さくて読めない!京都4区選出の中川泰宏が書いた「愛」という字の400分の1の微小な文字で色紙の中央に「がんばります。」と書いてある。やっぱりコイツ中身がないな。マスコミに翻弄されて武部に矯められてずいぶん矮小化してしまった。
82人の代議士をざっと眺めてみて面白いことに気がついた。石原宏高(父は石原慎太郎)、岡部英明(父は元衆議院議員)、橋本岳(父は橋本総理)、小里泰弘(父は元総務庁長官)、越智隆雄(父は元経済企画庁長官)と世襲議員が目白押しなのだが、彼らの学歴がみんな同じ慶応大学卒業なんだよね。なんだろうね、この偶然の一致は。そして顔立ちがみな公家顔でナマイキそうな眼を持っているのも共通している。面白い現象だ。
イラストは全体的にヨイショ絵となっている。猪口邦子はどうみても別人だろう。太さが全然違う。イラストレーターがここまで似ても似つかぬものを書くとは考えにくいから、どこぞのデブ大臣からの圧力があったというのが真相ではないか。
巻頭言を小泉首相が書いている。いろいろ評判の芳しくない「小泉チルドレン」を引きたてようとした一冊ではあるが、逆の意味でとても面白い一冊となっている。笑えますぞ。