まだいるんだこんな人

 今朝の朝日新聞「声」の欄に「護憲放棄せず 土井氏に同感」なんていう投稿をしている80歳のおじいさんがいた。まだいるんだね、まったく状況が見えない人って……
 この人は言う。
《時代は音もなく動き、戦前・戦中への回帰が見えつつある。「自衛軍保持」の自民党改憲案を許してはならない。》
 この人、バリバリの旧社会党サヨク人だな。村山トンちゃん政権の時に、自衛隊を認めておいて、最近、また前言を翻した社民党と同じ考え方だからね。せっかくなら「軍靴の響きが聞こえる」という決まり文句を投稿の中にはさんで笑わせてほしかった。
 また社会面には、与党が教育基本法の改正の中で「愛国心」関する表現を盛り込むことで合意した。これに対し、愛知の市民団体が「軍国主義愛国心教育は不可分一体」として反対のアピールを出したという記事が載っている。
しかしこの市民団体が声高に叫ぶ「郷土(国)を愛する=軍国主義」というのは、むちゃくちゃ論理の飛躍である。そんなこじつけならいくらでもできまっせ。
「散り際の鮮やかな桜は『同期の桜』や『旧軍』を連想させる。故にお花見禁止」
自衛隊が災害被災地に入って救助活動をすると軍靴が響くので災害現場に入るのは禁止」
「国旗を背負ってリンクを滑ると愛国心が高まるので荒川静香禁止」
「WBCで優勝すると愛国心に目覚める日本人が増えるので王ジャパン禁止」
てな具合だ。まだいくらでもできるけどバカらしいので止める。
 投稿のおじいさんも愛知の市民団体も、死ぬまでサヨクの呪縛、偽善の呪縛から抜け出せないままなんだろう。ある意味で哀れだ。