碧南市が美術館の構想をぶち上げた。この美術館が完成すれば旧碧海郡には4つ目の美術館となる。
まず昭和58年、刈谷市に美術館ができた。衣浦5市の中ではずば抜けて早い。さすがに城下町だけのことはある。文化レベルが高い。そして平成7年に隣の高浜市に「かわら美術館」がオープンする。瓦製造を基幹産業とする町らしい美術館だ。その後、平成15年に安城市が17億円という巨費を投じて市民ギャラリーを完成させたのだった。
碧南、刈谷、安城、知立、高浜の5市の合計面積は201平方キロである。真四角にすれば一辺が14kmでしかない。名古屋市326平方キロ、豊橋市261平方キロ、岡崎市226平方キロ、豊田市918平方キロと比較しても、その小ささが際立つ。この4市がこの面積で美術館は各1箇所である。碧海郡の4箇所はいかにも多いのではないか。
もちろん各市とも地元の芸術家(と称する市民)に尻を叩かれやむなく建設をしている。小さな地域だからお互いの施設を融通しあえばよさそうなものだが、隣町の美術館では個展を開きたくないのだそうだ。
ちなみにこの地域には美術館以外にも市民会館4、博物館1、文化センター2の大型施設を持っている。大した財政力だ。ふう・・・・・・