執拗に言う。なにか問題があるのか?

 草莽の志士の導(しるべ)であるコラムニストの勝谷誠彦さんがついに神田高校騒動についてメルマガで言及した。
《「見た目で選別」神田高校の淵野校長を橋元知事はぜひ大阪府教委に招聘を!》
う〜む、ワシャが主張してきたことの方向性は間違っていなかったわけだ。

 昨日、神田高校の偏差値がわかった。39である。都市部の県立普通科でこの数値というのは「どん底」と言っていい。勝谷さんの母校「灘」が78、愛知県内では呉智英さんの母校の「東海」が72、公立の雄「旭丘」が71である。西三河で言うと、岡崎高校が70、刈谷67、豊田西65……と続く。ワシャの近所で言えば、安城東59、刈谷北58、知立東56、安城55、碧南49、安城南48、知立46、そして最低が高浜の42となっている。それでも神田高校の39よりはましだ。このことから神田高校のひどさが解かるだろう。

 勝谷さんは、メルマガで「収容」という言葉を使っている。 
《生徒数350人ほどの神田高校では、年間100人を超す中退者が出ていたという。そうまでして高校に「収容」する必要がどこにあるのかね。》
 100人の中退者というのは尋常な数ではない。学校経営という立場から見れば崩壊しているといってもいい。偏差値39では普通科の学業が成立しないという何よりの証拠だ。淵野校長をはじめとする神田高校の教師たちの苦労はいかばかりであろう。
 神奈川県教委を牛耳る連中は成績優秀、品行方正な生徒が集まる名門校、進学校でぬくぬくと教員生活を送っているに違いない。そんな連中が収容所で日々強いストレスに曝されながら必死に不良と戦っている教師を更迭する……なにか狂ってはいないだろうか。

 あるところに農家が共同して経営するりんご園がありました。りんご畑は収穫期になって赤い実がたくさんなっています。ある時、強い風が吹いてりんごたちは地面に落ちてしまいました。翌日、農家の人たちは落ちたりんごを拾いにやってきました。もちろん上等のりんごから拾って箱に詰めていきます。りんご園の仲間から疎まれている神田さんという人がいました。この人がりんごを拾うのは最後です。もうまともなりんごは残っていません。それでも神田さんは一所懸命りんごを確認して少しくらい傷があっても食べられそうなものを丁寧に選り分けました。中には芯まで腐っているりんごもあって、さすがにそれを箱に入れるのは止めました。しかし、いいりんごを山ほど抱えた仲間は、腐ったりんごを持ち帰らなかった神田さんを責めてりんご園から追放してしまいましたとさ。
 選別が本当に悪いことなのだろうか?