小人の宴

 昨日の昼、浜田幸一田嶋陽子テレビ朝日系列の「ワイド!スクランブル」に出ていた。そこで見事に当選したマドンナ(刺客)たちにいろいろと質問をしていた。岐阜1区の佐藤ゆかりは、浜幸に対してもそつない対応をしていたが、小池百合子はいただけない。答弁がいかにも官僚的で中身のないことを甚だしい。それを見咎めた浜幸が罵声を浴びせると、「何て言ったの?」「何て言ったの?」「今、何て言ったんだ!」と浜幸の言説に異様なこだわりを見せたのだった。その行動はいかにも面子を重んじる権力者そのもので、なんだかプンプン臭ってしまって見るに耐えなかった。小池百合子、大臣を長く務めついに衆議院小選挙区で初当選を果たしたという自信が、表情を権力者のそれに変貌させてしまったか。
 ことわざにあるじゃない。
「みのるほど頭を下ぐる稲穂かな」ってね。 
 今日、昼のニュースを見ていたら中曽根弘文や狩野安ら旧亀井派の連中が機を見て敏だねぇ、もう寝返ってやんの。「衆院選で国民の意思が明らかになった。国民の明確な意志を重く受け止め、これを尊重して郵政改革問題に対応していきたい」だとさ。おいおい、あなたたちは国会議員様ではないのか、国民の意思を汲み国政に反映させるのがあなたたちの仕事ではないのか、あなたたちは国民投票しなければ民意が判断できないのかな、少なくとも亀井静香とともに「志」を持って反対票を投じたのではなかったのか、権力になびくのも結構だが、草葉の陰で亀井氏は泣いているぞ(あ、生きてたっけ)。
 中曽根くんは「論語」を読んだことはないのだろうか。子路篇にこうある。
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」
 あんたらが賛成票を投じていたら、もしかしたら選挙をしなくても済んだのかもしれない。でも反対してくれたので、日和見でいい加減な政治家が浮かび上がってきたけどね。