夏はよく落ちる

 ついこの間の8月14日にギリシャキプロスの旅客機が墜落して121人が犠牲になった。昭和60年8月12日には日航123便群馬県御巣鷹山に墜落し520人が亡くなっている。夕べ、この事故の犠牲者となった坂本九のドラマがテレビ東京で放送されていた。(見なかったけど)
 ある人が遼東航空に搭乗した。航空機に詳しいその人は機体の整備の悪さに驚き、乗っている間は気が気ではなかったそうだ。その人は運良く生還を果たしたが1週間後、たまたまその同じ機体に乗り合わせた向田邦子は台湾で帰らぬ人となった。日航機墜落の4年前(昭和56年)の8月22日のことである。
 何に引かれてか夏には航空機事故が多い・・・と、思って事故発生の状況を調べてみると、そうでもなかった。日本でも世界でもとくに夏ということでもなく航空機の事故は起きている。今年5月までの数字だが、全世界で776件の事故が発生した。交通事故と比べれば発生件数は微々たるものなのだろうが、それでも年間平均で14機が墜落し乗客乗員が死亡している。
 このところ日航の機体が上空で部品をばら撒いたり、NWAがグアム国際空港でつんのめって着陸したりと、どうも心配だ。そろそろ機体に寿命がきているという説もある。
 飛行機嫌いなワシャは、また当分、空の旅はできそうにない。