国民新党 旗揚げ

 すごい新党が出来あがった。代表が78歳、平均年齢69歳、全員が目出度く当選したとして、任期満了まで務め上げれば82歳、69歳、72歳、66歳、76歳という老人会のような新党だ。平沼赳夫野田聖子が参加しなかったことは賢明だろう。
 代表の綿貫さん、元々地味な政治家で衆議院議長を務めるまでは、あまり表舞台に登場してこなかった。田中角栄の幕下にあってもとんとその名前が出てこない。むしろ派閥内では綿貫さんよりも当選回数の少ない村岡兼三、野中広務鈴木宗男のほうが著名であった。
 昭和49年に発行された「政界風土記」でも同じ当選2回組の森喜朗奥田敬和の紹介文が14行、9行であるのに対して、綿貫さんは3行しか紹介されていない。
「同じく自民党綿貫民輔は、砺波郡井波町の生まれ。慶大経済学部を出て、県議を二期、総務委員長をやった。代議士になってからは、韓国大統領の就任式に特派大使顧問として出かけた。遺族会理事、トラック協会会長、衆院地方行政・決算各理事をつとめている。」
 ね、履歴書のような紹介文でしょ。元々、地味な控えめな方だったんだが、担ぎ出されちゃったんでしょうね。なんだか関ヶ原合戦毛利輝元のようですなぁ。輝元は国元に戻って剃髪し恭順の意を表して、辛うじて防長二州を安堵されたのだが、さて反乱軍に身を投じた綿貫さんはどうなることやら。911選挙からは目が離せませんぞ。